自在コラム

⇒ 日常での観察や大学キャンパスでの見聞、環境や時事問題、メディアとネットの考察などを紹介する宇野文夫のコラム

☆真夜中に雷鳴と稲光 能登地震の死者300人超える

2024年07月24日 | ⇒ドキュメント回廊

  真夜中に雷鳴がとどろいた。稲妻が走り、強烈な雨が降って来た。午前2時を過ぎていた。雨が止むと再び稲妻が走り、雷鳴がとどろいていたが、音が当初ほどではなかった。しばらくすると雷鳴はさらに小さくなり、稲光が夜空を走っている。写真は、午前2時53分に金沢の自宅の2階窓から撮った。左が稲光の前の夜の風景、右が稲光が走った瞬間の風景。稲妻はすでに遠ざかって、音は小さく聞こえる程度だが、光は何度も走る。まるで光のショーのような光景だった。しばらく眺めていた。

  話は変わる。能登半島地震での避難生活などで亡くなった人を災害関連死として認定する石川県と5市町(輪島市、志賀町、小松市、白山市、内灘町)による合同の審査会がきのう23日に開かれた。能登地区以外の小松市、白山市、内灘町の関連死の審査は初めて。審査会は今回で4回目で、医師と弁護士による5人の委員が関連死を審査する。

  この日の審査会では、遺族から申請があった22人を審査し、輪島市の12人、志賀町の5人、小松市と内灘町のそれぞれ1人の計19人を関連死と認定するよう答申を出した。内灘町の2人と白山市の1人は継続審査とした。答申を受けたそれぞれの自治体が正式に認定を行うことになる。19人が正式認定を受ければ、関連死は89人となり、地震による直接229人と合せて318人が地震で亡くなったことになる。

  関連死は今後も増える見通しで、認定を求める遺族からの申請は、すでに認定された人も含め200人以上にのぼっている。憶測で言うべき話ではないが、この分だと死者は400人を超えるのではないか。関連死を含む震災の死者数は、2011年の東日本大震災1万9643人(うち関連死3784人)、1995年の阪神・淡路大震災6402人(うち関連死919人)、2016年の熊本地震は276人(うち関連死221人)なので、死者数とすると、阪神・淡路大震災に次ぐことになる。

⇒24日(水)午前・金沢の天気   あめ

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