きょう(15日)衆院選が公示され、12日間の選挙戦に入った。前政権発足直後の2021年10月以来、3年ぶりになる。石川県の3選挙区から12人が立候補すると地元メディアが報じている。有権者は投票行動を起こすだけだが、選挙を段取りする自治体の選挙管理委員会にとっては大仕事だ。とくに、元日の地震と9月の豪雨に見舞われた能登の自治体にとっては、旧・復興と選挙の両立に追われ大変な作業量だろう。
輪島市は前回選で159ヵ所に候補者ポスターの掲示板を設置したが、土地の所有者と連絡が取れないケースが相次ぎ、今回は60ヵ所に。投票所の被災も相次いだため、複数の投票所を統合したり、別の施設を探したりして18ヵ所を確保したようだ(15日付・読売新聞Web版)。遠隔地に避難した有権者も多くいるので、選挙人名簿の作成にも追われているのではないだろうか。(※写真・上は、石川1区の選挙ポスター掲示板=金沢市総合体育館前)
話は変わる。自宅の庭では黄色のキンモクセイと桃色のセイオウボの花が咲き競っている=写真・下=。まるで「花の選挙」のようだ。セイオウボは秋から春先にかけて一輪、また一輪とゆっくりと咲く。金沢では茶花としても重宝される。セイオウボを漢字で書くと「西王母」。ネットで調べると、西王母は『西遊記』にも登場する、不老不死の桃の木を持つ仙女の名前から名付けられているようだ。なんとも格調の高い花だ。
一方のキンモクセイは花と同時に独特の香りを放つ。キンモクセイの香りからトイレの芳香剤を思い出す人もいるが、金沢の人たちにとっては季節の香りでもあり、兼六園や武家屋敷界わいを散策すると香りが漂ってくる。そして、金沢のシンボルでもある。1980年に作詞作曲された金沢市民憲章の歌の題名が『金木犀の匂う道』。市主催のイベントなどでよく聴く。「♪歩いてみたい 秋が好きだという君と この街の 金沢の街の ああ 金木犀の匂う道 君と君と」
ただ、自宅のキンモクセイは例年に比べ匂いが薄いように感じる。あるいは、加齢とともに嗅覚が衰えたのか。
⇒15日(火)夜・金沢の天気 くもり
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます