自在コラム

⇒ 日常での観察や大学キャンパスでの見聞、環境や時事問題、メディアとネットの考察などを紹介する宇野文夫のコラム

★ハロウィンで起きた出来事

2022年10月30日 | ⇒トピック往来

   きょう午前中、自宅近くの大通りを金沢マラソン(42.2㌔)のランナーが走っていた。地元メディアによると、1万2千人余りが参加している。沿道で走者の様子を見ていると、中には仮装した人などもいて、まるで「ハロウィン・マラソン」のようだった=写真・上=。

   ハロウィンと言えば、韓国・ソウルで大変な事故が起きている。韓国の中央日報Web版日本語(30日付)によると、29日午後10時46分ごろ、ソウル梨泰院駅に近いホテルそばの路地でハロウィンイベントなどに参加していた若者たちが何らかのきっかけで押し倒されドミノのように倒れていった。圧死と推定される事故となり、これまで153人(うち外国人は20人)が死亡、133人が負傷した。死傷者の大部分が10代から20代とみられるという。

   このニュースを知って、「群衆雪崩」という言葉を思い起こした。大都会などで震災が発生すると、人々が密集して一人が倒れることで、周りが雪崩を打つように転倒してしまうことを言う。実際に、2001年7月21日に兵庫県明石市で夏祭りの花火大会を見学にやってきた人々が集まり歩道橋が異常な混雑となり、群衆雪崩が発生。11人が全身圧迫で死亡し、183人が負傷する事故が起きている(Wikipedia「明石花火大会歩道橋事故」)。

   日本のハロウィンのメッカと言えば東京・渋谷だ。メディア各社によると、3年ぶりに自粛要請のないハロウィン前となった29日夜から朝にかけて渋谷では一時6300人が集まった。韓国の事故もあり警視庁は人出が予想される30日夜も警備を徹底すると伝えている。

          ハロウィンは毎年10月31日に行われる、古代アイルランドが起源とされる祭りで、死者の魂が悪魔などの姿をして家々を訪れるという。現代ではアメリカなどで秋の収穫を祝い悪霊を追い払う祭りとして定着している。カボチャなどをくりぬいた「ジャック・オー・ランタン」を作って飾る=写真・下=。子どもたちが魔女やお化けに扮して、「トリック・オア・トリート(Trick or treat)」(お菓子をくれないといたずらするよ)と叫びながら近くの家々を訪れる。
秋田のナマハゲ(能登ではアマメハギ)と何となく似ている民俗行事ではある。

⇒30日(日)夜・金沢の天気    はれ


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