地底人100物語

相手にとって不足なし

湯原温泉「猫鼻の湯」

2011年10月10日 | 長野の地底人
湯原温泉「猫鼻の湯」

今回旅人が訪れたのは長野県小谷村にひっそりと湧く秘湯の一軒屋。
かつて猫鼻温泉や蒲原温泉などが姫川沿いに点在していたものの、1995年7月の水害で源泉が消滅。復旧した国道も迂回するような長いトンネル道となり、世間から忘れ去られた温泉地となった。

旅の始まりは北陸自動車道糸魚川IC。
国道148号を白馬方面へ南下すること30分くらい。
姫川温泉や蓮華温泉への分岐口をやり過ごし、2つ目のトンネル。
硫黄臭の漂う「湯原トンネル」を抜けるとこの看板。


逆「K」字型に下るわき道は、7時の方向でも10時の方向でも、どちらからもたどり着くことができるようだ。今回は10時の方向へ。
細いながらフラットな砂利道を下っていくと開けた砂利の広場。
ポツリとたたずむ一軒屋が今回の目的地、湯原温泉だ。
手造り感溢れる仮設風建物、2011年5月8日創業の新設日帰り温泉です。
湯銭400円を愛想のいいオヤジさんへ払い、さっそく温泉へ。
男女別に露天風呂がひとつづつ。

雨に濡れる山々と立ち昇る雲、姫川の流れを眺めながらの入浴。
自慢のお湯はりんごジュースのような黄土色半濁、最初はスルスルとした肌触りがいつしかギシギシに。

岩の湯口からは源泉がザコザコ投入、金気と塩臭の混じる41℃弱の入り心地のいいお湯は尻に根っこが生えてくるようです。
味は時間とともに変化があり、金気甘味をベースに酸味が強弱。
時々舌の先に金属系の痺れるような刺激も感じられます。
吹き抜ける風を感じながらの湯浴みは、時の経つのを忘れさせてくれます。
続いて「個室風呂(シャワー付き)」へ。

いわゆるユニットバスへ源泉が掛け流し。
湯船に比して投入量が多くできるので、最凶の湯を味わうことができます。
実際からだの温まりが半端なく、3分と入っていられませんでした。

風呂上りに待っていたのは、またもオヤジさん。
さささ、こちらでお茶をとご案内。
お客さんが来るだけでうれしそうです。

男湯脱衣所下にある源泉施設と裏のタンク。



こちらは女湯。
男湯以上のドバドバの源泉投入。



個室風呂には木桶風呂。雰囲気はこっちがいいなぁ。
でも蛇口からはあまり湯がでないのが残念。

源泉名 (未定)
ナトリウム・マグネシウム・カルシウム-炭酸水素塩・塩化物温泉
54.7℃ 105L/分(掘削動力揚湯) pH7.0 成分総計1353mg/Kg 
試験日平成22年4月16日


長野県北安曇郡小谷村大字北小谷字道筋3634番2
TEL 0261-72-3545
携帯09026667455

2011年6月の入浴メモより

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