地底人100物語

相手にとって不足なし

出湯温泉「清廣館」

2016年01月11日 | 新潟の地底人
出湯温泉「清廣館」

出湯温泉の華報寺共同浴場に立ち寄るつど、気になってしかたがなかったのが隣の木造3階建の旅館「清廣館」。
日帰り入浴には積極的ではないし…

そんな中「うまさぎっしり新潟の旅」で宿泊割引のキャンペーンが発動。
これはラッキーとばかりにキャンペーンを利用し宿泊してまいりました。


旅館の外観はこの絵の雰囲気のままです。
1階の食堂やロビーなど共用部分はサッシが入っていますが、客室のほうは木枠の窓。
微妙に隙間があり、この日は風が強かったため、カタカタと鳴くやら隙間風が吹きこむやら、古い木造旅館の趣を味わうことができました。

玄関から見たロビー奥の様子。

階段の勾配がきつめなので、お年寄りにはきつそうです。
こちらは3階の大広間の様子。

部屋の外に手すりのついた廊下、雰囲気あるなぁ~。

一休みをしたら温泉!
浴室は木造とタイル張の2ヶ所あり、朝に男女が入れ替わる。
夜のお風呂は23時までで、朝は6時からの利用。
この日は女性客が多かったためか、夜の男湯は小さい木造のほう。

小さめの脱衣所で着替え浴室へ。
扉の向こうは総ひのき造りの世界。
まず目に飛び込んでくる湯舟。

振り返ると洗い場。


湯舟に掛けられている保温カバーを外して利用するのがここの流儀。
保温シート5枚サイズの小ささ。

湯は無色透明。
加温された湯が湯船の底からじわぁ~と注入され、少ないながらも掛け流しで利用されている。
キュッキュッとした肌触り。
時折排水溝に流れるチロリ~んという響き以外は音のない世界。
静寂な入浴は落ち着くには落ち着くんだが、ちょっと物足りない気もする。
と思ったのは早計だった。
温めの湯に入ってしばらく、スイッチがはいったように急に髪が汗でグショグショ。
これは何事かと半身浴に切り替えると、肩や腕からも汗がダラダラ。
熱気がこもらないよう浴室の窓は少しあけ、どちらかと言えばヒンヤリとしていたのだが…
この温まりは放射能に違いないと思った次第であります。

夕食のお伴は地ビール。
五頭温泉郷麦酒のこしひかり使用の「ほろよいビール」
このラベルに酔っちゃいました。


翌朝は暖簾が入れ替わり、もう一方の浴室へ。


こちらはタイル張、保温シート8枚サイズの大きさだ。
湯舟が大きい分大味な印象を感じたが、視覚効果なのかもしれない。
長湯をするとグッタリきそうなので早々に退散。
汗が噴き出すスイッチが入る前にあがったせいか、湯あがり肌がサラサラで気持ちよかった。

最後はこの張り紙で締めたいと思う。

未来のために、蓋をします。
□自噴源泉百パーセントかけ流し
□湯舟の底から少々加熱しながらゆっくりとかけ流し
□循環なし・塩素消毒なし
□湯舟に「ふた」有り(温度保温・温泉保全のため)
末永く出湯温泉をお愉しみいただけますよう、
お上がりの際は、ふたをお戻しくださる御協力を
何卒お願い申し上げます。

出湯温泉洞春の窟(2号井戸外側)
単純弱放射能温泉
30.6℃ 31L/分(掘削自噴) pH6.8 成分総計216.7mg/Kg
調査及び試験年月日 平成26年10月3日


新潟県阿賀野市出湯802
TEL 0250-62-3833

2015年のメモより。

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