魚のアトリエ”うおとりえ”

新鮮な魚を美味しく食べたい!!
 「魚っ食いの365日

寒ブリ・寒ダラ・寒サワラ!・・・1月の魚市場から

2011年02月02日 | 浜どんどの市場日記

1月の市場は魅力がいっぱい!
 毎週、金・土は、横浜中央市場に魚の顔を見に行く。気に入った魚を買う。
どんなに寒くても行く。自分自身が魚を食べる魚と、日本一小さな魚屋として
何がしかの魚を仕入れる。だから、気に入った魚に出会ったときは嬉しい。

 冬の魚には、<寒>を頭につけると旨そうなひびきを持つ。

1月7日(金)  アジ    淡路       0.9kg
  8日(土)  大アジ   相模湾      1.5kg

 11日(火)  サワラ   銚子       3.1kg

 14日(金)  ブリ 鳥取:境港    8.9kg *17.8kg×1/2半身)
 15日(土)   <目ぼしいものなく、何も買わず>
                             
 21日(金)  タラ    常磐       1尾(3.1kg)
 22日(土)  活毛ガニ  三陸       20ハイ

 28日(金)  タラ    常磐       1尾(5.4kg)
         サヨリ   東京湾      6尾(0.5kg)
 29日(土)  サヨリ   東京湾      6尾(0・5kg)



 サワラ  ここ1~2年は、1年を通じてよく入荷する。スーパーでも切り身で
よく見かける。だが、何と言ってもこの魚の美味いのは刺身だ。脂の乗った新鮮な
サワラでなければならない。釣りものか、定置網に限る。刺し網のものでは無理だ。
刺し網ものはすぐ分かる。胸の辺りに網にかかったときの網痕が残っているからだ。
網から逃れようとして暴れるから、身が軟らかく緩んでしまうからだ。



 ブリ  富山湾氷見のブリは、ブランドぶりとして名高い。先ごろその産地偽装
が発覚して話題となった。このブリを買ったのは丁度その頃だった。だから氷見産
を避けたわけではないが、買ったのは境港産。大漁で相場が暴落。高いときの1/5
くらいの価格だ。その翌日は2倍に変動していた。お陰でタップリと美味しい寒ブリ
を堪能した。1本17.8kgはブリの中でも巨体の部類に入る。もっともその半身を
買ったのだが、こんな巨体を買ったのは初めてのこと。感動!!



 真鱈  シーズンだから連日必ず入荷がある。5.4kgは大きさで言えば中く
らいだが、お腹はタップリと膨らんでいる。その白子が好まれ身は二の次だ。だか
らオスが高くメスは半値だ。今回は卵が食べたくてメスを買った。タラの子だから
タラコには違いないが、ふだん食べるタラコとは似ても似付かぬ異様な姿だ。
一言で言えばまさにグロテスク。真っ黒い袋に包まれた卵胞は約1kgあった。
全体重の20%に近い。煮付けにして食べたが、醤油漬けにして食べると美味いと
聞いて早速試してみた。イクラの醤油漬けを食べる高級感はないが、旨いこと美味
いこと温かいご飯にピッタリ。カナッペにも向くと思う。この次は試してみよう。



 サヨリ  これはよく知られた高級魚。東京湾横浜本牧漁港水揚げの超新鮮。
あの長い嘴、痩身に青く白銀に輝く装いは、魚類界最高のスタイリストと言える。
貴婦人の名に相応しい。白く透き通るような身は端麗な味わいそのものだ。
それにつけても真っ黒な腹膜はどうしても似つかわしくない。きっと透き通る身を
貫く光線から内臓を守る術であろう。



 毛ガニ  珍しいものではないが、20パイも一時に買ったことはない。買える
値段であったということだ。わたしの中では、エビ・カニはどうしても高級品とい
う意識が定着しているので、ふだんは避けて通っているが今日は迷わずてが伸びた。
期待にたがわず旨かった。

 
コメント
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