後継者がいない!!
漁業従事者の高齢化が問題になっている。
若い後継者がいないということだ。後継者がいなければ、
いずれ魚が食べられない日がくるのではないか心配になる。
魚を好む消費者も高齢化しているという問題。
食べる方の側にも、若い後継者がいないということになる。
後継者がいなければ消費が落ちるのは理の当然。
それが心配だから子供たちへの「食育」が叫ばれている。
「地産地消」の促進とともに、学校給食で行われていること
が多いようだが、地魚の獲れない都会では、なかなかそれは
出来ない。
食育の基本は、何と言っても家庭にある。
親が食べるものを子供は食べる。その親が魚を食べなければ
子供も魚を食べる習慣とならない。
今や、魚を好むのは、おじいちゃん・おばあちゃんの世代。
お父さん、お母さんの現役親世代は、忙しくてなかなか魚を
食べるいるヒマがない。
核家族化でおじいちゃん・おばあちゃんとの同居が少ない
から、子供が魚を食べる機会がない。魚食の後継者が育たな
い。
魚に限らず、食糧問題はそう簡単なものではないと思うが、
この問題が語られるとき、農業でも、漁業でも、畜産でも、
生産者のことと、内外価格差のことばかりが問題視されて、
「消費者の問題」として、語られ議論されることが少ない。
食糧の問題は、一人ひとりが何を食べるかにかかっている
のだから、消費者がどういう「食」を選択するかで決まる。
この論法を発展させると、魚を食べる「後継者」が育てば、
「漁業の後継者」問題は必ず解決するということになる。
・・・というのが持論なのだが。 どう思われますか?