魚のアトリエ”うおとりえ”

新鮮な魚を美味しく食べたい!!
 「魚っ食いの365日

魚談義――my魚屋開業:アンテナショップ

2011年02月13日 | 魚談義
              



 「鮮魚難民」となってしまった私は、町になくなった魚屋に代わって、自分自身が
魚屋になりました。 店舗を作り営業許可をとって、自ら卸市場に仕入れに行き、自
分が食べる魚を自分で仕入れ、仕入れた魚を自分の魚屋から買って、わが家は魚を食
べています。自分専用のmy魚屋です。

 自分の目利きで買ってくるわけですから、初めはなかなか思うように魚が買えずに、
難儀をしましたが、だんだんと市場の皆さんから魚のことを教えてもらいながら、魚の
ことが分かって参りました。

 同時に魚の流通の仕組みも分かって参りました。結局、魚の習性から、漁場のこと、
漁業のこと、産地出荷市場のこと、消費地荷受市場のこと、魚屋さんのこと、家庭の
買い物の仕方、台所のこと、魚の食べ方のことなど、生産から最終消費に至る一連のこ
とが分からないと、「鮮魚難民」問題は解消しないことが分かって参りました。

 折角、魚屋を開業したわけですから、時代に合った魚屋のあり方を考えたわけです。
何人かのお客さまを通じて、家庭における魚の受容度を考察して参りました。
詳細はここでは省略しますが、わがmy魚屋に来られるお客さまは、それぞれの事情こ
そ違え、「鮮魚難民」であることが分かりました。

 つまり、「町の魚屋さんがなくなってしまった」「美味しい魚を買うところがない」
という方々が来られのです。そういう方々がどのくらい居られるかは、消費者調査をし
ているわけではないので分かりませんが、かなり居られるのではないかと想像していま
す。自分も「鮮魚難民」だと思われる方がおられたらレスポンスしていただけると有難
いですね。

 一方、魚は好きだが、家庭ではあまり食べない。魚は外で美味しく食べているという
方も多いと想像しています。その代表的なものが「回転寿司」など手軽に食べられる外
食です。あるいはデパ地下などの天ぷら・フライ・煮つけ・焼き物などの惣菜を利用さ
れている方々です。また、魚は食べなくても別に困らないという方も居られるでしょう。
こうした傾向を家庭における「魚食力の低下」と捉えると、今後の鮮魚流通のあり方が
見えてくるような気がします。

 わが「my魚屋」は、消費傾向を探るアンテナショップであります。
時代にあった魚屋の「モデルショップ」を目指しています。
 
コメント (1)
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