AKILA's えgo

気まぐれに、ドラムや音楽の気になった事上げとります。

波打ちの扱いやすさ

2024-11-20 21:13:03 | ドラム

一ヵ月ほど前に、MEINLが好きなドラマーと話をしていた時に、「何か買おうかな」というまたしょうもない欲求に駆られた。

MEINLのPURE ALLOYシリーズ、14”Soundwave Hihats。

PURE ALLOYというシリーズは確か5、6年前に発売となった、比較的新しいシリーズで、現在フラッグシップシリーズとして出ているBYZANCEがトルコ製というのもあり、ドイツを拠点としているMEINLが、「自国産に於ける、BYZANCEと並ぶフラッグシップを」という名目として作られたのがこのPURE ALLOY。

一応、このSoundwaveに関しては今年発表の新モデルで、この2年ほどでPURE ALLOYもPURE ALLOY CUSTOMを含め、ラインアップが豊富になってきた。

まァ、やっぱりこの辺りはドイツ産フラッグシップとしてモデル数を増やすという構想は元々あったんだろう。
当初はラインアップが乏しいなと思い、その点数から手にしたいと思えるものは存在しなかったってのが正直なところ。

今回も別に、このハイハットを狙っていたワケでもなく、何となく見ていた際に、Soundwaveのモデルがある事に気付き、「あ、コレは面白そうだな」と思った程度。
ものがものであったら、PURE ALLOYでなくても良かったという(苦笑)。

でもねェ、やっぱり何処かでは気になってたんだよね、このシリーズ。
ただ、安直にチャイナに手を出すという行動には出たくなかったんだよな。

ぶっちゃけ、今の段階でチャイナはもう食傷気味。
それとちょっと前に偶然、PURE ALLOYのチャイナの現物の音を聴く機会があったんで少しだけ叩いて音を聴いてみたんだが、「これはちょっと違うな」と思ってしまったのもあるんだよね。

PURE ALLOYは、柔らかな中低域をメインに、中高域の煌びやかなアタックが浮かび上がる鳴りが特徴で、メーカーは違うが、PAISTEの602 Modern Essentialsに通じる響きを持っているとは感じた。実際、外観は双方とも結構似ていると思う。
尤も、PURE ALLOYの方がハンマリングが全面に亘って叩き込まれているという点が顕著であるので、PAISTE側と比べても、MEINLらしい大粒感が聴こえてくる。
その分、大味な感じになってもいるのは事実であるが。

因みに、Soundwaveという名称は、ハイハットボトム側のエッヂ部が波打つ様に歪みを入れているのが由来。

判りづらいかもしれないが、エッヂ部がキレイに整っていないってのは見て取れると思う。

こうする事によって、ハイハットをクローズした際に、僅かながら隙間ができる。
隙間ができる事によって、空気が逃げる仕組みを生み出し、音のキレを向上させる事に繋げている。
クローズで叩いている時の鳴りもシャープになるため、音量が上がったような感じも受ける。

ただ、そのシャープ加減が、良くも悪くもハイハットサウンドを編集している様な聴こえ方をしている点もあり、特にクローズ時はスティックワークでの抑揚のつけ辛さが出てしまう。

その点が好みの分かれどころであるだろうが、オレは寧ろこのシャープさが好きなので、ボトムに波打つモデルは基本的に好感触。
メインで使用しているシンバルは専らPAISTEだが、そのハイハットにしてもSound-Edgeという波打ちモデルのハイハットである。

とは言え、件のチャイナの思わしくない感触もあったため、PURE ALLOYはスタジオ預け行きになるかなと考えてもいたんだが、実際にスタジオに入って試してみると、叩いている時に妙な硬さや重みのかかる響きが無いのと、反応の速さが何よりも心地よく、思っている以上に使えると感じた。

ま、いずれスタジオ預けにしても良いと思うが、暫くは練習の際に持ち運んで常用していってみようとは思う。

それでも、PURE ALLOYをこれからラインアップを集めていくなどというのはやらないがね(笑)。



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