この年齢になってくると、バンド活動でもやれる/やれないという境界が滲み出てくるものだ。
色々と事情があるが、音楽的な方向という意味に向けて考えた場合に於いては、オリジナルでやる事とカヴァーをやる事の二分活動だろう。
簡単じゃないの?と思われるだろうし、実際のところソレを両立出来る人も居る。
が、オレの場合はそうそう簡単な話には思えないワケで。
先ず、個人的な定義としては、「オリジナルバンドは自分が関わってきているコピバン以上のものを提示する」ことである。
そうするには、オレは「苛烈なドラムを提供する事」を基本としている。
勿論、これだけには収まらない。曲の出来上がり方の段階や、初期構想で引くべき部分は引くという事も踏まえている。四六時中押せ押せだけの脳筋な形は取りたくはない。
それに、
一言に苛烈なドラムといっても、ココの定義も人それぞれなのは承知。
だからそこで重要な点は、本当に自分が最初期に影響を受けた、言わばルーツになったバンドに立ち返るという事になる。
オレにとっての苛烈なるドラミングの影響源は、スラッシュメタルもそうだが、90年代に台頭してきたアメリカのメタルバンドだ。
PANTERAやMACHINE HEADは、大まかに言ってしまえば「80年代スラッシュメタルに影響を受けながら、よりヘヴィな音楽を表現してきたバンド」である。
これらのバンドが世界を席巻していた時期は、グルーヴという言葉がある種の流行となっていたが、それだけ彼ら(起源であるPANTERAを筆頭)が打ち出したパワーグルーヴというのが、ロックシーンにとって強烈だったワケだ。
その中でも、オレが極限的な凄まじさを感じたのが、FEAR FACTORYだった。
ヘヴィという定義でいけば、同年代の顔役であるPANTERA達と同等のものを放っていたが、それ以上に強烈だったのが、サウンドの尖り具合だった。
『DEMANUFACTURE』を聴いた時の衝撃は、やはり忘れられない。
彼らにとっては2ndアルバムで、オレはそこからバンドを初めて聴く事になったのだが、スラッシュメタルとは言えないにしても凄まじいほどの切れ味を誇るギターサウンドと、そのギターの高速リフとシンクロするドラム。コレが決定打である。
あのアルバムを聴いた時から、自分がツーバスを繰り出すドラマーとしての一つの極致を見た気がした。
パワー、スピード、テクニック。そしてグルーヴ。これら4つの要素を凄まじい高さで具現化したメタルドラミングが、FEAR FACTORYの楽曲であった。
かねてより自分の師匠に当たるのはデイヴ・ロンバードだと言っているが、もう一人を挙げるとなれば、FEAR FACTORY初代ドラマーであるレイモンド・ヘレーラになる。
そして、
ドラムの苛烈さと自由度という、音楽的な余地を強く推進させたのが、CRYPTOPSYだった。
ドラムのビートというのが、その曲中で一定義的なもの(簡単に言えば、「歌もの的」な)でなくても良いというのを激烈な形で表現したのが、個人的にはこのバンドであった。
本当に芯のあるドラマーは、一つの曲中にどんなにリズムが動いてもグルーヴを忘れないし、音が的確である。
テクニックとしては当時は異常の範囲で語られていたバンドで、オレも一聴した時あまりのバカテク疾走ぶりに笑ったが、CRYPTOPSYは音楽的なグルーヴを決して忘れなかったから、オレの中で衝撃となったし、音楽の中であらゆる定義概念を壊して再構築する事を教えてくれた。
最近、やはり感じているのがそこである。
オレがオリジナルで表現しようとしているものに、今そのルーツが存在しているのか?と。
色々なバンドに食指を伸ばしてブレてないか?と。
プログレッシヴな感覚を保持しながら、キレ味鋭いサウンドと、ソレを明確に推進させるリズム。そして音楽的である為のグルーヴ。
オレがオリジナルで表現していきたい曲というのは、大枠で言えばこーいう感じだ。
まァ、全ての原点は結局MEGADETHになるが(笑)。
だが、そのまんまな音楽形態をやるつもりは無い。
ドラム的には、80~90年代に於いてエクストリームと言われていたものを混合させたいと思っている。
それも、ただ悪戯にソレが出来るってのを披露するのではなく、ドラムが楽曲の根幹を確固たるものとして構築させている点を立証させるための作りとして。
ドラムのリズムを聴いて、他の楽器が何か紡ぐものを想起させる・・・・・・いわば、「ドラムを奏でる」という事も考慮しなければならない。
ドラムで曲を作れる人って、大まかに他のメンバーが演奏をどう入れてくるかを考慮出来る人だと思う。
ココを実践しているのは、METALLICAのラーズ・ウルリッヒ。
実は、先のCRYPTOPSYのドラマーであるフロ・モーニエもそうだったりする。彼は実質バンドのリーダーであり、バンド最古参メンバーとして作曲推進者となっている点で、ラーズと同じ立ち位置なのである。
上述の2人、離脱する事があったら、間違いなくそのバンドは終わるよ。
オレが今立ち上げようとしているWRECKONで、自分が一番エライという意味にしたくはない。
ただ、オリジナルでオレがどーいうドラミングを曲中で作り上げたいかを組み立てられるから、バンドの作曲推進力として今は動いているだけの話。
その中で、自分のやろうとしている事がブレていないかという一抹の不安は過ったりする。
だから今、また聴き返している。
当時影響を多大に受けたバンドを。
自分が立ち返るべき点をまた色濃く示せる様に。
色々と事情があるが、音楽的な方向という意味に向けて考えた場合に於いては、オリジナルでやる事とカヴァーをやる事の二分活動だろう。
簡単じゃないの?と思われるだろうし、実際のところソレを両立出来る人も居る。
が、オレの場合はそうそう簡単な話には思えないワケで。
先ず、個人的な定義としては、「オリジナルバンドは自分が関わってきているコピバン以上のものを提示する」ことである。
そうするには、オレは「苛烈なドラムを提供する事」を基本としている。
勿論、これだけには収まらない。曲の出来上がり方の段階や、初期構想で引くべき部分は引くという事も踏まえている。四六時中押せ押せだけの脳筋な形は取りたくはない。
それに、
一言に苛烈なドラムといっても、ココの定義も人それぞれなのは承知。
だからそこで重要な点は、本当に自分が最初期に影響を受けた、言わばルーツになったバンドに立ち返るという事になる。
オレにとっての苛烈なるドラミングの影響源は、スラッシュメタルもそうだが、90年代に台頭してきたアメリカのメタルバンドだ。
PANTERAやMACHINE HEADは、大まかに言ってしまえば「80年代スラッシュメタルに影響を受けながら、よりヘヴィな音楽を表現してきたバンド」である。
これらのバンドが世界を席巻していた時期は、グルーヴという言葉がある種の流行となっていたが、それだけ彼ら(起源であるPANTERAを筆頭)が打ち出したパワーグルーヴというのが、ロックシーンにとって強烈だったワケだ。
その中でも、オレが極限的な凄まじさを感じたのが、FEAR FACTORYだった。
ヘヴィという定義でいけば、同年代の顔役であるPANTERA達と同等のものを放っていたが、それ以上に強烈だったのが、サウンドの尖り具合だった。
『DEMANUFACTURE』を聴いた時の衝撃は、やはり忘れられない。
彼らにとっては2ndアルバムで、オレはそこからバンドを初めて聴く事になったのだが、スラッシュメタルとは言えないにしても凄まじいほどの切れ味を誇るギターサウンドと、そのギターの高速リフとシンクロするドラム。コレが決定打である。
あのアルバムを聴いた時から、自分がツーバスを繰り出すドラマーとしての一つの極致を見た気がした。
パワー、スピード、テクニック。そしてグルーヴ。これら4つの要素を凄まじい高さで具現化したメタルドラミングが、FEAR FACTORYの楽曲であった。
かねてより自分の師匠に当たるのはデイヴ・ロンバードだと言っているが、もう一人を挙げるとなれば、FEAR FACTORY初代ドラマーであるレイモンド・ヘレーラになる。
そして、
ドラムの苛烈さと自由度という、音楽的な余地を強く推進させたのが、CRYPTOPSYだった。
ドラムのビートというのが、その曲中で一定義的なもの(簡単に言えば、「歌もの的」な)でなくても良いというのを激烈な形で表現したのが、個人的にはこのバンドであった。
本当に芯のあるドラマーは、一つの曲中にどんなにリズムが動いてもグルーヴを忘れないし、音が的確である。
テクニックとしては当時は異常の範囲で語られていたバンドで、オレも一聴した時あまりのバカテク疾走ぶりに笑ったが、CRYPTOPSYは音楽的なグルーヴを決して忘れなかったから、オレの中で衝撃となったし、音楽の中であらゆる定義概念を壊して再構築する事を教えてくれた。
最近、やはり感じているのがそこである。
オレがオリジナルで表現しようとしているものに、今そのルーツが存在しているのか?と。
色々なバンドに食指を伸ばしてブレてないか?と。
プログレッシヴな感覚を保持しながら、キレ味鋭いサウンドと、ソレを明確に推進させるリズム。そして音楽的である為のグルーヴ。
オレがオリジナルで表現していきたい曲というのは、大枠で言えばこーいう感じだ。
まァ、全ての原点は結局MEGADETHになるが(笑)。
だが、そのまんまな音楽形態をやるつもりは無い。
ドラム的には、80~90年代に於いてエクストリームと言われていたものを混合させたいと思っている。
それも、ただ悪戯にソレが出来るってのを披露するのではなく、ドラムが楽曲の根幹を確固たるものとして構築させている点を立証させるための作りとして。
ドラムのリズムを聴いて、他の楽器が何か紡ぐものを想起させる・・・・・・いわば、「ドラムを奏でる」という事も考慮しなければならない。
ドラムで曲を作れる人って、大まかに他のメンバーが演奏をどう入れてくるかを考慮出来る人だと思う。
ココを実践しているのは、METALLICAのラーズ・ウルリッヒ。
実は、先のCRYPTOPSYのドラマーであるフロ・モーニエもそうだったりする。彼は実質バンドのリーダーであり、バンド最古参メンバーとして作曲推進者となっている点で、ラーズと同じ立ち位置なのである。
上述の2人、離脱する事があったら、間違いなくそのバンドは終わるよ。
オレが今立ち上げようとしているWRECKONで、自分が一番エライという意味にしたくはない。
ただ、オリジナルでオレがどーいうドラミングを曲中で作り上げたいかを組み立てられるから、バンドの作曲推進力として今は動いているだけの話。
その中で、自分のやろうとしている事がブレていないかという一抹の不安は過ったりする。
だから今、また聴き返している。
当時影響を多大に受けたバンドを。
自分が立ち返るべき点をまた色濃く示せる様に。