Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
3/24 土星の環が消失(見掛け上)

木星(2021/08/19)

2021-08-20 22:17:51 | 惑星

昨夜撮影した木星です。


【木星 2021.8.19 23時台】
 タカハシμ-180+2.5倍バローレンズ+ADC+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),合成F値=30,
 タカハシEM-200Temma2M赤道儀,取得動画の1500/3000フレームをAS!3にてスタック×8セット,
 Registax6でwavelet処理

せっかく大赤斑が見えてたのに、シンチレーションが大きめだったせいか、解像感はイマイチ。
約45秒間の連続撮影動画から得られたスタック画像8枚をコンポジットしてみましたが、
木星の自転が速くてブレた可能性もあります。その辺の対処をそろそろ考えないといけないかな・・・
いつものように、こちらのサイトにある高層の風速マップをチェックすると・・・

関東上空のジェット気流は弱めだったみたいです。でも実際の像の揺らぎは気になったなぁ。


土星(2021/08/03)

2021-08-05 22:18:31 | 惑星

観測好期を迎えている土星を、一昨日の深夜にベランダにて撮影しました。


【土星 2021.8.3 23時台】
 タカハシμ-180+2.5倍バローレンズ+ADC+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),合成F値=30,
 タカハシEM-200Temma2M赤道儀,取得動画の1250/5000フレームをAS!3にてスタック×8セット,
 Registax6でwavelet処理

個人的に今年初の土星撮影でした。当夜のシンチレーション(大気による像の揺らぎ)は少し大きめ。
高層の風速マップはこんな状況。

条件は悪くなかったと思うんですが、地上は風が少し吹いてたんで、その影響でしょうか。
環のカッシーニの空隙は全周に渡って捉えられたものの、アーティファクト(偽模様)が出てます。
wavelet処理がキツ過ぎるのかなぁ・・・


木星(2021/07/25)

2021-07-25 12:30:27 | 惑星

昨夜撮影した木星です。


【木星 2021.7.25 01時台】
 タカハシμ-180+2.5倍バローレンズ+ADC+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),合成F値=30,
 タカハシEM-200Temma2M赤道儀,約1分間のキャプチャー動画から1200フレームをAS!3にてスタック,
 Registax6でwavelet処理

個人的に今年初の木星撮影でした。動画撮影時間が短めだったため、スタック数が稼げず、
ちょっとノイジーなイメージになりましたが、上側の白斑群などが案外よく捉えられたんで、
久々の撮影にしてはまずまずの結果かなぁ。左端には衛星イオが写ってます。
ちなみに、こちらのサイトにある高層の風速マップはこんな状況。

日本上空のジェット気流は比較的弱めな上に関東付近は速めの流れから外れていた模様。
好条件に助けられたかもしれません。


火星(2020/10/25)

2020-10-28 22:50:40 | 惑星

日曜日の夜に晴れたので、6日ぶりに火星を撮影。


【火星 2020/10/25 23時台】
 タカハシμ-180望遠鏡+2.5倍バローレンズ+ADC+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),合成F値=30,
 約1分間のキャプチャー動画から1250フレームをAS!2にてスタック×6セット,
 Registax6でwavelet処理,タカハシEM-200Temma2M赤道儀 ※上が南

最も濃い暗色模様の大シルチス(中央から下に伸びた部分)が真正面に来る時間帯を狙って撮影しました。
ようやく待望の面に出逢えたって感じ。大シルチスの上にはヘラス盆地っていう巨大クレーターがあり、
通常そこは明るくて河童の頭みたいに写るんですが、何故か少し黒ずんだ感じになってます。
なお、相変わらず気流の状態が悪いのか、像の揺らぎが激しかったんで、25%のスタック枚数に抑えました。

火星は少しずつ遠ざかりつつあり、見掛け上のサイズは徐々に小さくなってきてます。
正中時刻は早まってくるんで、深夜の撮影からは解放されそうです。


火星(2020/10/19)

2020-10-20 00:02:20 | 惑星

日曜日の夜、ようやく晴れたので火星を撮影。

【火星 2020/10/19 0時台】
 タカハシμ-180望遠鏡+2.5倍バローレンズ+ADC+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),合成F値=30,
 約1分間のキャプチャー動画から1500フレームをAS!2にてスタック×8セット,
 Registax6でwavelet処理,タカハシEM-200Temma2M赤道儀 ※上が南

ウチのベランダからの観測ですと、南中の時間帯においては天井の陰になって見えないため、
日付が変わってからの撮影となってしまいました。
前回の撮影時(10/1)よりも気流の状態が悪くて像が安定せず、動画中の使えそうなフレームが少ない感じで、
30%のスタック枚数に抑えました。その代り、前回より動画セット数を2倍に増やしてます。
なお、1.5×Drizzle処理は厳しそうなので、今回は止めておきました。
撮影時間帯には「子午線の湾」または「アリンの爪」と呼ばれる部分(中央やや左下の目のようなところ)が
正面近くに来ていて、その他の暗色模様も大きく広がって見える面だったんで、前回より見映えがします。

ちなみに、wxmapsで確認した風速マップはこんな状況。

ジェット気流はやっぱり本州の上に居座ってました。風速は上がってるみたいだし・・・
季節的にもう好条件は期待薄かなぁ。空気が澄んできて、空の透明度は高いんですけどねぇ。


火星最接近の夜

2020-10-06 23:56:50 | 惑星

今日23時18分に火星と地球が最接近しました。
晴れれば撮影してやろうと迎撃態勢を整えてたんですけど、残念ながら曇られてしまいました。
今夜の火星の正中(真南に来て、地平高度が最大になること)時刻は日付が変わった後の0時11分。
その時の火星面はこんな模様になっているはずです。


(AstroArts社ステラナビゲータによるシミュレーション ※上が南)

中央やや左上に「太陽湖」と呼ばれる目玉模様が見え、その右に「シレーンの海」という横長の暗色模様が
連なった状態ですが、北半分には目立った模様がなくて、実はあまり見映えの良くない面なのでした。

これが一週間後の10月14日になると、正中時にこういう模様が見えるはずです。

ほぼ全面に暗色模様が広がり、これなら見映えが良さそう。

さらに一週間経った10月21日の正中時における火星面はこんな感じ。

「大シルチス」と呼ばれる最も濃い暗色模様が左下寄りに見えるはずで、
この位相が個人的には最も火星らしさを感じることができる面だと思ってます。
最接近は過ぎてしまいますが、まだしばらくは観望・撮影を楽しめそうなので、
晴れたら狙う準備だけはしておきたいと考えてます。


火星(2020/10/01)

2020-10-04 00:43:16 | 惑星

中秋の名月を撮影した夜、CMOSカメラを望遠鏡に取付けて、この惑星も撮っていたのでした。

【火星】
 タカハシμ-180望遠鏡+2.5倍バローレンズ+ADC+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),合成F値=30,
 約1分間のキャプチャー動画から3000フレームをAS!2にてスタック(1.5×Drizzle処理)×4セット,
 Registax6でwavelet処理,タカハシEM-200Temma2M赤道儀 ※上が南

火星は5/15以来の撮影です。地球最接近間近ということで、前回の撮影時より明るく大きくなってました。
南極冠(上端の白い部分)がかなり小さくなってましたが、そういう季節なんでしょうね。
でも暗色模様が南側に偏っている位相で、ちょっと寂しい感じの火星面だったのが残念。
気流も悪かったらしく、像がユラユラしてたんで解像感が乏しいです。
ちなみに、10月ともなるとジェット気流が日本列島まで南下してきており、
wxmapsで確認した風速マップはこんな状況。

像の揺らぎはジェット気流のせいだけとは思えませんが、高層気流が安定してそうな沖縄が羨ましいです。

ところで、火星の見掛け上のサイズはどのくらいなのかを知りたい方のために
中秋の名月を撮影したミラーレスカメラで火星も撮ってたんで並べてみました。

中央左で目立っている「ティコ」クレーターより小さいことが分かるかと。
地球接近中でもこの程度ですから、小さな望遠鏡で模様を確認するのは結構厳しいんです。
自分が最初に手にした口径7cm程度の屈折望遠鏡で火星を見た時の失望感は今でもよく憶えてます。
やっぱり口径20cm以上が望ましいって感じかな・・・


木星(2020/08/30)

2020-08-31 07:50:01 | 惑星

1日おいて撮影した木星です。


【木星 2020.8.30 20時台】
 タカハシμ-180望遠鏡+2.5倍バローレンズ+ADC+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),合成F値=30,
 タカハシEM-200Temma2M赤道儀,約1分40秒間のキャプチャー動画から約2500コマをAS!2にてスタック,
 Registax6でwavelet処理

この日は南中する時間帯に大赤斑が前面に見えてました。
ただ、残念なことに夕方以降に広がってきた「かなとこ雲」崩れとみられる薄雲の邪魔が入り、
スッキリしない空模様の上に気流も安定せず、像が時々暴れる状態でした。
大赤斑を前面に捉えた前回の撮影時(6/9)よりはマシな画像になりましたけど、なんかイマイチな感じ。
なかなか好条件で大赤斑を撮れる機会に恵まれないなぁ・・・


土星(2020/08/28)

2020-08-29 11:23:05 | 惑星

土星も久々に撮影しました。


【土星 2020.8.28 22~23時台】
 タカハシμ-180望遠鏡+2.5倍バローレンズ+ADC+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),合成F値=30,
 タカハシEM-200Temma2M赤道儀,約3分間のキャプチャー動画から約3500コマをAS!2にてスタック×8セット,
 Registax6でwavelet処理

土星の撮影は6月上旬以来です。キャプチャー中にカッシーニの空隙がよく見えてたんで、動画を8セット取得し、
各スタック画像(全て1.5倍Drizzle処理あり)を余すことなくコンポジットしました。これもシーズンベストです。
土星本体の影が環の左奥に落ちてるのが分かりますが、6月の撮影時には右奥にありました。
これは主に地球の公転により太陽と土星との相対的な位置関係が変わったせいで、時の流れを感じます。
ところで、画像強調処理が過ぎたのか、環にアーティファクト(偽模様)が出てるのがいただけません。
鑑賞写真としてはそれなりに綺麗であっても、観測写真としては失格ですねぇ。


木星(2020/08/28)

2020-08-29 01:29:55 | 惑星

久々に撮影した木星です。


【木星 2020.8.28 22時台】
 タカハシμ-180望遠鏡+2.5倍バローレンズ+ADC+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),合成F値=30,
 タカハシEM-200Temma2M赤道儀,約1分40秒間のキャプチャー動画から約3500コマをAS!2にてスタック,
 Registax6でwavelet処理

木星の撮影は6月中旬以来です。気流は結構安定しており、動画上でも割と細かな模様が見えてたんで、
スタック処理の際に思い切って1.5倍のDrizzle処理をかけ、大きくしてみました。今年一番の写りです。
こういう好条件の時にかぎって大赤斑が裏に回ってたりします。残念だなぁ・・・
ちなみに、右下の黒いスポットは第4衛星カリストの影です。