14年ほど前に200mm望遠レンズで金星が三日月状になっている姿を捉えましたが、
今回はさらに焦点距離の短いレンズにて同様な姿の金星を撮れるのか試しました。
【内合12日前の金星 3/9夕刻】
キヤノンEOS Ra+SAMYANG135mmF2 ED UMC,ISO100,F8,露出時間1/500秒
1:1(アスペクト)クロップ,マニュアルフォーカス調整,三脚使用
日没の9分前に撮ったもので、ほぼ中央にポチっと小さく写ってるのが金星です。
さすがにこれではどんな形なのか分からないので等倍トリミングしてみると・・・
横方向に少しだけ伸びてる感じがしますが、単純にブレてるだけじゃねーの?って
いう可能性も否定できませんね。そこで縦横ともにピクセル数を10倍にする解像度
変更処理を行った上でトリミングしてみたら・・・
画質は悪いけど三日月状になってるのが確認できました。なんかバナナっぽい・・・
以前に200mmレンズで撮影した際は連写した5コマをコンポジットしましたが、
今回は単独1ショット画像です。使用カメラは以前の撮影時よりも高性能なモデル
ということで、短い焦点距離でも細い形を捉えることができたようです。
ちなみに、これを撮影した後で8×30双眼鏡にて眼視観望したら、辛うじて三日月
の形をしているのが確認できました。調べると視直径が50"以上にも達していて、
何と木星よりもデカく見える状況なのでした。肉眼では物凄く明るく見えるので、
大きく欠けた姿になってるなんて不思議な感じがします。
なお、3月21日に太陽と同じ方向に見える「内合」を迎え、一時的に観測困難な
状況となります。それを過ぎると明け方の東天で見えるようになり、今年いっぱい
明けの明星として観測可能です。
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