12月中旬と言えば、年間最大級の出現数を誇る「ふたご座流星群」の季節です。
今年のふたご座流星群は、この前後10年で最高の条件と前評判が高かったようです。
理由は月明かりの影響がほぼ無いことと、日本時間の深夜に極大を迎えると予想されたためです。
具体的には14日の宵から15日の夜明け前に活動ピークを迎えると予想されていました。
この季節は例年なら太平洋側で乾燥した晴天が続くのですが、今年は極端な暖冬のせいなのか、
快晴の日が少なく、先週から週間天気予報を見て極大夜の天候がヤバイかも?と心配してました。
案の定、直前の予報でも太平洋側は雲が広がるとのことで、国内でも天候に恵まれそうな所は
かなり限定的な印象でした。
当ブログを始めてから毎年欠かさずこの流星群の撮影画像を紹介してきた自分としては、
何とか今年も成果を収めたいと思って、少しでも晴れる可能性のある場所をギリギリまで見極め、
ここ数年よく行ってる富士山麓を諦めて新潟県を目指すことにしました。
中越地区で候補地を巡りましたが、最終的には豪雪地帯として知られる津南町の某所を選択。
この時期なら相当な積雪で通行止めになっていてもおかしくない山間部に、
ノーマルタイヤで行けるほど雪は全くなく、深夜なのに氷点下の気温にもなってませんでした。
肝心の空はと言うと、23時過ぎに現地到着した時点ではバッチリ快晴。
カメラレンズでのお気楽撮影機材を即セットアップし、冬の銀河をバックに流星が入ることを
願って構図を決め、雲が広がり始めた15日3時過ぎまで30秒露出でひたすら連写しました。
350ショット以上撮った中で流星が写ったコマと背景となる流星無し画像を適当にセレクトして
比較明合成し、得られた画像がこちら↓
キヤノンEOS60Da+17-50mmズームレンズ(@17mm),F3.5,ISO3200,30秒露出×35コマ,赤道儀使用
全部で20個弱の流星を捉えることに成功。上の画像はそれを全部まとめている訳ですが、
画像上端中央やや左寄りにある輻射点から流星が放射状に飛んだことが分かる画像になりました。
で、撮影中に適当に空を眺め、約3.5時間で目撃した流星数は275個でした。平均すると1個/分以上!
実際には流れ方にムラがあって、いくつか立て続けに流れたと思うと、しばらく休止状態となり、
間欠的にまとまった数の出現を繰り返すような印象でしたので、1分毎に必ず1個見えるという
感じではありませんでした。いわゆる「豆まき現象」ってヤツで、他の流星群でも似たような
現象が確認できます。でも、今回のふたご座流星群は休止のインターバルが比較的短めで、
あまり退屈することはありませんでした。
残念だったのは、活動ピークと予想されていた15日3時台にはほぼ全天に雲が広がってしまい、
撮影続行不可能となってしまったことです。但し、帰宅してから電波観測の速報サイトを見ると、
ピークが少し前倒し気味だったので、結果的に一番オイシイところを楽しめたのかもしれません。
さて、次のメジャーな流星群は年明け1/4明け方の「しぶんぎ座流星群」になりますが、
月明かりの影響を受けることと予想極大時間が日中ということで条件は悪いようです。
晴れても期待薄かなぁ?