その夜は土星を撮影した後、夜明け前の時間帯に火星も撮影したのでした↓
【火星 2018/06/03明け方】
口径18cm望遠鏡+2.5倍バローレンズ+ADC+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),
合成F値=30,約3分間のキャプチャー動画から約7300コマの良像スタック
前回(5/27)の撮影時より、ひと回り大きくなってますが、木星や土星と比べれば全然小さいですね。
左端の白く写っているところは高地にかかる雲と思われます。
で、windy.comによる撮影時間帯の風の状況は次のとおり。
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13.5km:SW30.1m/s 5500m:SW20.2m/s 900m:SW 9.5m/s
11.7km:SW32.2m/s 4200m:SW12.7m/s 750m:SW 7.9m/s
10km:SW30.8m/s 3000m:SW15.2m/s 600m:SW 8.3m/s
9000m:SW30.5m/s 2000m:SW11.0m/s 100m:SW 5.7m/s
7000m:W 21.6m/s 1500m:W 10.8m/s 地表:SW 3.8m/s
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土星撮影時とあまり変わらず高めな感じです。像の揺れの少なさと辻褄が合わないような・・・
ところで、今週の月曜日ごろから火星に砂嵐(黄雲と呼ばれたりします)が発生したとの情報があり、
国内からもその広がりが画像で捉えられています。
過去の黄雲としては2001年に発生した大規模なものが記憶に残っており、その時は火星全体を覆う
ようなレベルに広がって、表面の模様がほとんど見えない状況になりました。
今回の黄雲はどんな挙動を示すか予測できませんが、大接近となる盛夏に模様が見え難い状況に
なったりしないで欲しいものです。