少し透明感のない見え方が続いてます。
下の方がくすんだように見えているのは、やはり花粉飛散のせいでしょうかね?
少し透明感のない見え方が続いてます。
下の方がくすんだように見えているのは、やはり花粉飛散のせいでしょうかね?
この前の日曜日の☆撮り遠征での釣果の続きです。
400mm望遠レンズを使ったマウントアダプターテストの撮影後、主砲の口径18cm望遠鏡に切り替えて
こんなスリーショットを狙ったのでした。
【アトラス彗星(C/2019 Y4)&ふくろう星雲M97&渦巻銀河M108】
キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC,F2.8,ISO6400,ASTRO LPR Type2フィルター使用,
総露出時間10分(1分×10コマ,加算コンポジット),タカハシEM-200Temma2M赤道儀,
口径25mmガイド鏡にて恒星オートガイド,1.6倍クロップ撮影,静岡県東伊豆町稲取にて
画像左下に青緑色の淡い光芒として写っているのが、昨年末に発見された新天体「アトラス彗星」で、
まだ地球の公転軌道の外側にあって、光度は12等程度と大したことないですが、細長い楕円軌道上を
太陽系中心部に向かって突き進んでおり、5月末に近日点通過(太陽最接近)を迎えます。近日点距離は
約0.25天文単位(1天文単位は太陽-地球間の平均距離)とはじき出されており、水星の公転軌道の内側に
まで入り込むことになります。その頃の光度は約3等と予想されていて、結構明るくなりそうですが、
太陽に近過ぎて地上からの観測はほとんど不可能とみられます。近日点通過の2週間ほど前にあたる
5/17頃なら夕方の北西の低空に見えそうですが、明るさは5等程度なので肉眼では確認困難でしょう。
で、この彗星の軌道が1844年に観測記録のある大彗星の軌道に酷似しているとの研究調査報告があり、
その彗星が戻って来たということか、あるいは分裂核が遅れてやってきたのか定かではありませんが、
予想した以上に明るくなって長い尾を伸ばすこともあるかな?と個人的には少し期待してます。
これを撮影した夜は、その彗星が北斗七星の傍に並ぶ2つのメシエ天体にたまたま接近していたんで、
スリーショットを狙ってみたのでした。ステラナビゲータで構図をシミュレーションするとこんな感じ。
なお、ふくろう星雲とM108銀河は3年前にも撮影記事を紹介しており、もし興味がありましたら
そちらに貼ってある拡大画像などもご覧ください。
で、スリーショットの撮影を済ませた後、アトラス彗星を中央にフレーミングした画像も撮りました。
【アトラス彗星(C/2019 Y4)】
総露出時間32分(2分×16コマ,メトカーフコンポジット),トリミング ※撮影機材等は1枚目と同じ
中央集光がしっかりしていて、周辺に広がる緑色のコマが結構大きい感じ。今後も追跡したいです。