昔の銀塩写真のデジタル化画像の続きです。
天体写真初挑戦の日から4日後、20枚撮りのフィルムをまだ撮り切ってないということで、
平日の夜ではありましたが、また星好きのクラスメイトが集まって続きの☆撮りを敢行。
その夜のメインは友人の一人のお兄さんが所有する天体望遠鏡を借りて撮った月でした。
【月齢12.2】
キヤノンEF+ビクセン ポラリス8L(推定),コダックTri-X(ASA/ISO400),F15,露出1/125秒,
固定撮影,都内某所にて
望遠鏡をカメラレンズの代わりに使う、いわゆる直焦点撮影っていう方法で撮ったものです。
使用したのは口径8cmで焦点距離1200mmの屈折望遠鏡で、現行の市販品では見掛けないような長玉でした。
で、ネガを見ると1コマしか撮ってなかったので、どうやら一発勝負だったようです。
露出時間はおそらく『天文年鑑』に掲載の月に対する適正露出時間表を参考にして決めたと思われますが、
若干露出オーバーのようでしたので、デジタルデュープで得られた画像を少しだけレベル補正してます。
望遠鏡の架台は赤道儀でしたが追尾モーターは無く、赤経/赤緯のクランプを緩めて望遠鏡のファインダーと
カメラのファインダーを交互に覗いて手動で写野の中心に月を捉えた後、日周運動で刻々と動いていくのを
微動ハンドルで間欠的に戻しながら、望遠鏡のドローチューブ(合焦筒)の繰出しノブを懸命に操作して
ピント合わせをした記憶があります。それでも欠け際のクレーターとかを見ると画像にキレがありませんね。
一応、セルフタイマーを使った記録があるので、ブレの影響と言うよりはピントが甘かったんだと思います。
ちなみに、今月2日の夜に似たような月齢の月が見えていたので、焦点距離400mmの望遠レンズを用いて
ミラーレス一眼で撮ってみた画像がコレです。
【月齢12.3】
キヤノンEOS Ra+EF400mmF5.6L USM,ISO400,F16,露出1/125秒,1.6倍クロップ,
ピクチャースタイル:モノクロ,固定撮影,三脚使用
上の銀塩写真とほぼ同一露光条件による単独画像です。なお、ピント合わせではAFを使ってます。
少しフォーカスが甘めですが、望遠鏡に比べ焦点距離が1/3と短いにも関わらず高画質ですねぇ。
今やコンデジでも高倍率ズーム仕様のモデルならコレと同レベルの写真が楽々撮れてしまいますから、
イイ時代になったなぁーって、しみじみと感じるのでした。