21日の夜、オリオン座流星群狙いで富士山西麓某所まで出掛けました。
同流星群の今年の極大は日本時間22日9時と予想されており、残念ながら夜明け後ということになりますが、
例年この流星群のピークはなだらかで10~20個/時程度の活動が2~3日続くことが多く、極大時刻から半日くらいズレた
時間帯でも流星群活動が極端に低下することはないようです。ちなみにこの流星群の母天体は有名なハレー彗星で、
その微小な欠片が軌道上に散らばっている宇宙空間を地球が通過する際に大気圏へ突入することで流星になります。
で、21日の夜に輻射点が昇ってくるのは21時過ぎということで、自宅で夕食を済ませてから出撃。
現地到着は22時半頃。ちょうどオリオン座の三ツ星が富士山から顔を覗かせてきたところで、
ふたご座との境界付近にある輻射点は富士山頂とほぼ同じ高さまで昇ってきてました。
セットアップした撮影機材はカメラ三脚に載せたミラーレス一眼のみで、富士山を前景に東天を狙ってフレーミング。
明け方までひたすら動画撮影を行い、そこそこの数の流星を捉えることができました。
得られた動画から明るい流星像を確認できたフレームを抽出編集したダイジェスト版動画がこちら。
全部で十数個ほど捉えられたうち、オリオン群のものは半分以下でした。いわゆる散在流星が結構多かった感じ。
実際に空を見上げていても群流星は10個/時程度の出現で、三大流星群と比べるとやはり見劣りしますねぇ。
で、オリオン群帰属と思われる流星3つについて、各々連続した数十フレームをコンポジットした静止画がコレです。
散在流星で明るく写った2つも静止画にしてみました(どちらもフレームアウトしてますが・・・)。
毎度のことながら動画からの静止画作成だと流星像が破線状になってしまうのが残念です。
なお、撮影条件は次のとおり。
キヤノンEOS Ra+シグマ20mm F1.4 DG HSM Art,絞り開放,ISO51200,1フレーム1/25秒露出,三脚使用