公転周期69年のオルバース彗星を約3か月ぶりに撮影しました。
【オルバース彗星(13P)6/7】
キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC,F2.8,ISO1600,STARRY NIGHTフィルター,1.6倍クロップ,
総露出時間8分(1分×8フレーム,メトカーフコンポジット),タカハシEM-200Temma2M赤道儀,
口径25mmガイド鏡にて恒星オートガイド,トリミングあり,静岡県西伊豆町にて
現在は冬の星座であるぎょしゃ座の東部に位置していて、夕方の北西天の低空に見えるんですが、
薄明終了時の高度が7度台とかなり低くて、観望/撮影条件的には厳しい状況となってました。
さらに撮影時には薄雲があって写りがイマイチでしたが、短い尾が伸びた姿をなんとか捉えました。
信頼スジによると光度は7等台前半くらいで、小型双眼鏡でも見える明るさのはずなんですけど、
低空のせいか口径5cmの双眼鏡では確認不能でした。
この彗星は今月30日に近日点通過(太陽最接近)を迎え、この先3週間ほどが最も明るい時期とみられ、
予想最大光度は6等台に達する可能性が高いと思われます。但し、今週から月齢が大きくなっていき、
しばらくは月明かりの影響を受けるので、月末から来月初めが一番の観測好期になりそうです。
また、その頃になると薄明終了時の高度が10度を超えてきて、大気による減光や市街光の影響を
少しは避けられる状況に向かい、観測条件が若干好転します。
さすがに東日本でも梅雨に入ってしまいそうですが、晴れ間があればまた狙ってみたいと思います。