Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
 11/5夕 月と金星が接近(南西の空)

大遠征ミッション6・後編(2020/03/24)

2020-09-20 09:21:12 | さいとしーいんぐ

前回の続きです。

西表島の幹線道路は県道215号線1本だけで、野原崎展望台はそのほぼ北東端にあたります。
展望台から少し北へ進んだところからは「ウ離島」(うばなりじま)という無人島が見えてきます。
潮が引くと浅瀬を歩いて渡れるとか。写真は撮ってませんが、遠くには石垣島の西端部が微かに望めました。
道はその先から北西方向に進路が変わり、海岸線からは東シナ海方向の水平線を眺めることになります。
そのまま右側に海を見ながら4~5km程度進むと大見謝(おおみじゃ)ロードパークっていう所に着きます。

駐車場が狭いので大型バスが停まるのは厳しい感じで、前日のツアーでは残念ながら素通りとなりましたが、
ガイド兼任ドライバーさんからはマングローブ林の中を散策できるオススメの場所だって聞いてました。
散策する前にちょっと気になるものを撮影。

道の側溝がU字ではなく浅いV字なんですよねー。その理由はイリオモテヤマネコの子猫が側溝に落ちても
ケガをせずにすぐ這い出て難を逃れるよう配慮してるためだそうです。また、県道215号線には道路の下に
小動物が通れるレベルの小さなアンダーパスがいくつか作られ、イリオモテヤマネコが車道を横断せずに
移動できるようになってるとか。いずれも前日のツアーのドライバーさんから聞いた情報です。
ヤマネコファーストの様々な取り組みには恐れ入りました。
さて、駐車場にはこんな案内図があります。

色褪せ・汚れ・剥がれが酷いですが、これを参考にして、まずは左の展望台へ行って海を撮ったのがコレ。

ちょっとだけエメラルドグリーンの海が見えてますが、やっぱり天気がぁ・・・(このボヤキばっかり)
少し戻って、途中の階段を降りると大見謝川のすぐ傍に出ます。そこからの河口方向の眺望はこんな状況。

なかなかイイ雰囲気の岩場と清流って感じです。奥には海側末端のマングローブが見えます。
駐車場に一旦戻って大見謝川の上流方向へ下りると、こんな所に出ます。

県道215号線の橋の下にあたる所で、川底には穴がいっぱい見えてますが、これは「ポットホール」と言う
ものらしく、硬い岩が砂岩質の川底の窪みに嵌り、長い歳月の中で削られて出来た自然の造形らしいです。
2日前に忘勿石付近の海岸で見たポコポコ地形も成因が同じなのかな?
奥の方のズームショットはこんな感じ。

流れは比較的静かですが、水量はそれなりにありますね。
再び駐車場に戻り、今度は右方向の「散策路」に行ってみると、こんな木道が続いてます。

西へ延びる木道の先端からの眺望がコレ。

マングローブの末端部と海がよく見える場所でした。この辺にある木々はヤエヤマヒルギの仲間らしく、
「支柱根」っていうタコ足のような根っこが地面から上に突き出ているのが分かります。
反対の東に延びる木道はマングローブの懐に入っていく感じで、ちょっと薄暗いです。
そこから見える地面はこんな出っ張りだらけの奇妙な状態。

こちらはオヒルギっていう木が多いようで、地面から突き出た独特な形状の根が点在しているのが見えます。
よく見ると逆V字型になっていて、膝を立てたように見えるので「膝根(しつこん)」と呼ぶそうですが、
地面の上に出ているのは呼吸のためだとか。このトリビアも前日のツアーのドライバーさんからの情報です。
そしてココで最後に撮ったのは赤いカニさん。

茹ってるのかと思うくらい真っ赤ですね。後で調べると、どうやらベンケイガニって奴みたいです。
結局45分くらい見て回ったでしょうか。同時間帯に訪れた人は3~4人程度で、ひっそりしてました。

次に向かったのは前日のツアーの休憩ポイントだった船浦橋手前のスペース。再びコレを狙ったのでした。

ピナイサーラの滝です。遠いので望遠レンズに換えてクローズアップ画像も撮りました。

この橋の近くにもマングローブ林があって、支柱根を伸ばすヤエヤマヒルギが並んでいるのが見えました。

県道215号線をさらに進むと、西表島の北西側の玄関口となる上原港のデンサターミナルに着きます。

石垣港離島ターミナルからはこちらへの航路もありますが、南東側の大原航路と比べると欠航になる確率が
少し高いようです。でも、上原地区の方がメジャーなホテルなどの宿泊施設が多い感じなんで、
こっちの港の方がほとんどの旅行客にとって利便性が高いかもしれません。
ちなみに上原地区の高級リゾートホテルといえば、ココが一番でしょう。

自分の泊まってるホテルも宿泊代が結構高いんですが、ココはその1.8倍ほどの料金です。
旅行プランを立てる際に宿泊先候補に挙げてはいましたが、小市民としてはさすがに手が出ませんでした。
で、このホテル入口看板から数十mほど西に歩くと、こんな砂浜に出ます。

トゥドゥマリの浜っていうキレイなビーチです。「月が浜」とも呼ばれるようです。
ここから見る夕日は絶品らしいんですけど、天気が回復する見込みはなく、日没まで粘っても無駄って感じで、
ただ立ち寄っただけとなってしまいました。

再び県道215号線に戻り、1kmほど南下すると内浦橋に至ります。その橋の袂にある展望台からの眺めがこちら。

内浦川っていう結構大きな川の河口近くにあたり、ここにもマングローブ林が広がってます。

この川でも遊覧船によるジャングルクルーズが楽しめるようです。
ジャングルの奥深くにある滝まで行くツアーメニューもあるとのことでしたが、
その最終便は14時ということで、残念ながら終わってました。
とりあえずここで引返し、帰る途中に立ち寄った2箇所で撮った写真がこちら。

中野海岸(天気が良ければねぇ・・・って、そればっかだなぁ)

前良橋から見るマングローブ

明日の午前中には石垣島に戻るので、これで西表島観光は終了となりました。

で、宿泊部屋に戻ったら、こんな可愛いお客様が遊びに来てました。

ヤモリちゃんです。縁起がいい生き物に遭遇!ってことは、今夜は待望の星空にありつけるかも?
なんて思ったんですけどね、深夜まで粘ったものの晴れることはありませんでした。
果たして南十字星を拝むという最大のミッションは遂行できるのか・・・
(旅はまだつづく)



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2 コメント

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Unknown (グライセン)
2020-09-20 09:41:45
気持ちが良いほど人が居ない!
素晴らしい!楽しみに見ています~
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Unknown (fornax8)
2020-09-20 10:16:26
グライセンさん、拙いブログへのご訪問&コメントありがとうございます。

平日ということもあり、観光客は少なかったです。
閑散としたビーチとかは確かに珍しいのかも?
緊急事態宣言前だったんですけどね。
この後、4~5月はほとんど人出が無かったはずです。
泊まったホテルも新規予約を見合わせてましたし、高速船の運行も限られてましたから。
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