Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
 11/5夕 月と金星が接近(南西の空)

ポータブルバッテリーで望遠鏡を載せた中型赤道儀をブン回す

2019-11-13 23:42:12 | 撮影機材

天体撮影時に、日周運動する星を追尾する赤道儀として主に使っているタカハシEM-200Temma2Mは
モーターの駆動電圧が12Vということで、クルマ用のバッテリー(鉛蓄電池)を電源にしてました。
クルマのシガーソケットからではなくて、別途用意したバッテリーからケーブル接続して使うんです。
ウチの主砲であるε-180EDCを載せた撮影機材の全景はこんな感じ↓

三脚の下に写ってる黒い袋の中にクルマ用バッテリーが入ってるんです。
そのバッテリーの代りにリチウムイオン二次電池ベースのポータブルバッテリーが使えないものかと考え、
2年程前にimutoというブランドの"DIGI-POWER CUBE M5"という50000mAhの大容量バッテリーを入手し、
惑星撮影で恒星時駆動の時にだけ利用してました。こんなヤツです↓

サイズ的には、いわゆるモバイルバッテリーより大きいですが、カーバッテリーと比べれば全然小さくて
一辺の長さが単三乾電池2本~2本半くらいのほぼ立方体の姿をしてます。
先月の遠征時に電源のカーバッテリーが突然へばってしまい、急遽このポータブルバッテリーを代りに
使わざるを得なくなりました。惑星撮影ではターゲットが明るいので望遠鏡のファインダーを使って
惑星をマニュアル導入することができますが、暗い星雲を撮影する場合は赤道儀にノートPCを接続し、
インストールしてあるステラナビゲータという天文シミュレーションソフトを介して自動導入します。
その際にモーターが高速回転して、ほんの数十秒程度で鏡筒がターゲットに向いてくれるんですけど、
それなりの電力が必要で、取説記載の仕様表によると瞬間突入電流は5.1Aにも達するらしいです。
実はこれまで、カーバッテリーでも自動導入時には高速駆動の途中で止まったりすることがあったんで、
さすがにポータブル電源では力不足だろうと思ったら意外とパワフルで、夜半から明け方まで不便なく
使うことができました。

で、今月初めの☆撮り遠征時には21時から7時間ほど連続使用しましたが、問題なく駆動してくれました。
と言っても、自動導入の回数は5回以内と少なめだったんですけどね。
さて、コイツには残容量(0~100)のインジケーターがあり、使用開始時の表示は満充電の100でしたが、
明け方の撮影終了時の表示は64となってました。これが本当なら半分も消費されていないことになり、
フル充電で2晩使えそうな雰囲気です。まあ、ある程度容量が低下した後に、急激に電圧が下がるような
こともありうるんで、この容量表示はちょっと眉唾な感じもしてます。
ちなみに、このバッテリーは充電が結構速くて、ウチのシエンタに搭載されているAC100Vコンセントに
専用アダプターを繋ぎ、充電しながら帰途についたんですが、2時間ちょっとで容量が100まで回復し、
帰宅前に余裕で満充電になってました。

カーバッテリーよりは高価なんですけどね、サイズと軽さとパフォーマンスがあまりにも魅力的なもので、
先日、予備にもう1台購入したのでした。赤道儀に繋ぐための接続ケーブルは同梱の付属品でOKでしたが、
長さが十分とは言えないので、別なパーツ屋さんから延長ケーブルを調達してます。
ところで、ちょっと気になるのは、このバッテリーの作業環境が0~40℃となっていること。
もしかしたら厳寒の夜には使用不能になる? その時は何かで加温するしかないかなぁ。



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