curvy

巨大な靴べらのようなもの。疑問符 (?) から下の点を取って細長く伸ばしたものを横倒しにした形をしており、表面には布が張られています。

まるで
水の上に浮かんでいるような
雲に浮かぶような
風にそよぐ
心地よい揺れ

そんなキャッチコピーのこの作品は……



「curvy」(カービー) と名付けられたロッキングチェアです。制作は鈴木岳さん。

展示品には実際に座ってみることもできます。

どれどれ……

座ると少し後ろに傾いて、何回か前後に揺れ、バランスの取れた所で止まります。頭もきちんと支えてくれて、無理のない姿勢でくつろげます。ビーチチェア (砂浜で日光浴に使うイス) が揺れるようになった感じと言えば伝わるでしょうか。しばらく座って気分が落ち着きすぎたら、ちょっと揺らして遊ぶのもあり。

このイスに体を預けると、床に寝そべるのと大差ない視点になるため、かなり低い位置から天井を見上げる格好になります。この視点は新鮮でもあり、違和感もあります。ただし、この違和感はギャラリーの展示室で座っているから感じるのであって、畳の上で使えば、座イスの延長のような感覚でごく自然に生活に溶け込むはずです。



名古屋造形大学の卒業制作展を見てきました。私としては、このcurvyが一番のヒットかな。

名古屋造形大学の卒展は写真の撮影と公開が許可されていたため、気になった作品は写真に撮ってきました。