人間の かおって不思議です。左右から かおの中心に むかって まゆげが よこたわっていて、その あわせめから したに はなすじが のびています。この はなすじが山脈のように かおを左右に わけています。
特に この はなすじの かたちが奇妙です。はなすじだけが独立した要素として あとから粘土で つくって つけくわえられたような印象です。かおをじっと みているうちに不気味に おもえてきます。めも、どこかで眼球をひろってきて うめこんだみたいです。
そんな奇妙な物体が めのまえで ことばを発し、わらっています。不気味な存在なのですが「不気味じゃないよ」と全身でアピールするかのように無邪気に かたりかけ、わらいかけてきます。めのまえに いるのは人間の はずですが、この めは その人間のものなのでしょうか。それとも、まったく別の物体が うごめいているのでしょうか。わたしの めのまえでイソギンチャクが触手をひらひら ゆらし、はなが膨張して増殖をはじめ、開閉する くちからは奇怪な おとが とびだしてきます。
人間の かおって 気もちわるい。ときに そう おもいます。
※ この記事の本文からは漢字の訓を排除しています。
特に この はなすじの かたちが奇妙です。はなすじだけが独立した要素として あとから粘土で つくって つけくわえられたような印象です。かおをじっと みているうちに不気味に おもえてきます。めも、どこかで眼球をひろってきて うめこんだみたいです。
そんな奇妙な物体が めのまえで ことばを発し、わらっています。不気味な存在なのですが「不気味じゃないよ」と全身でアピールするかのように無邪気に かたりかけ、わらいかけてきます。めのまえに いるのは人間の はずですが、この めは その人間のものなのでしょうか。それとも、まったく別の物体が うごめいているのでしょうか。わたしの めのまえでイソギンチャクが触手をひらひら ゆらし、はなが膨張して増殖をはじめ、開閉する くちからは奇怪な おとが とびだしてきます。
人間の かおって 気もちわるい。ときに そう おもいます。
※ この記事の本文からは漢字の訓を排除しています。