あさから あめが ゆったりと ふりつづけています。一面まっしろな、すりガラスのような乳白色の そら。ひがしも にしも おなじように まっしろな そら。そんな そらの した、この はるに めぶいた びわの わかばが ぬれ、うすい かみのように ひかりが とおるに まかせています。その すきとおった わかくさいろの ろうとは まっすぐ天に むかって ひらき、あめの つぶをあつめています。あめは、わかばの ろうとから きの みきに ぬけ、水源をとびだしたばかりの かわと おなじように はねて ころがって みきをかけおります。しずかな あめから つくられた急流は、きっと あまい。
※ この記事の本文からは漢字の訓を排除しています。
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