●「日本人はいつから働きすぎになったのか」(礫川 全次 著、平凡社新書)
終章を締めくくる言葉が印象的。
この言葉にすべてが凝縮されています。
終章を締めくくる言葉が印象的。
日本人の勤勉性は、わずか「数百年間の特徴」でしかない。二宮尊徳の指導に対し、断固として「勤勉」になることを拒否した桜町領の村民たちを見よ。明治三〇年代まで、江戸時代以来から伝わる「多めの休日」を楽しんでいた農民たちを見よ。報酬の多いことより労働の少ないほうを選ぼう。最後に、怠ける勇気を持とう、怠けの哲学を持とう。
この言葉にすべてが凝縮されています。