D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=8.0, SS=1/400s), -1.0EV (Matrix metering), ISO200, WB=Sunny (-1), f=24mm (35mm-equivalent: 36mm), Flash ON (Built-in flash, 0.0FV, i-TTL-BL flash control)
吉良 (きら) 海岸を過ぎ、さらに進むと宮崎漁港。ここの漁港にも、赤茶色に錆 (さ) びついたドラム缶が置かれています。ゴミを燃やすのでしょうか。
錆びたドラム缶の機能と実用性が際立ちます。素朴な姿が温かい。ほっと一息。
錆びたドラム缶と仲良くなりたくなったのはどうして? 都心で暮らしてるから? 目に付くものがことごとく小ぎれいに整えられ、見たくないものが奥へ奥へと押し込まれ、何もなかったことにされる世界に暮らしてるから?
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=8.0, SS=1/320s), 0.0EV (Matrix metering), ISO200, WB=Sunny (-1), f=34mm (35mm-equivalent: 51mm)
船を係留するための桟橋。海への入り口。木の板が整然とすのこ状に並べられています。
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=8.0, SS=1/250s), 0.0EV (Matrix metering), ISO200, WB=Sunny (-1), f=17mm (35mm-equivalent: 25mm)
中には、こんな細い板が渡してある船も。板の幅は30cmもなさそうです。防波堤に囲まれた港の中とはいえ、荷物を持ち、狭い板の上を歩いて揺れる船に乗り移るには、ちょっとした技術が必要でしょう。
撮影後記
カメラの絞りをF8に固定して、ぶらぶらとスナップ写真を撮り歩きました。F8固定とは言っても何も考えずに撮ったわけではなく、逆光時の撮影について少し研究してみました。
逆光のときは、そのまま撮影すると人間の見た目とはずいぶん違う写真になってしまいます。人間の目は、逆光の場合でも主要被写体も背景もはっきり認識できます。おそらく、主要被写体と背景を別々に見て頭の中で合成するのでしょう。
ところが、カメラはそうはいきません。主要被写体に露出を合わせると背景が白く飛び、背景に露出を合わせると主要被写体が暗く沈んでしまいます。
今回は、逆光のときに被写体が暗く沈みすぎないようにフラッシュを発光させました。私にしては珍しい。フラッシュをたくとその場に満ちる光のイメージが壊れるので、基本的にフラッシュは使いません。
とは言っても、巨大なレフ板を持ち歩く気にはなりませんし、たとえレフ板を用意したとしてもこの強風では使えません。フラッシュの食わず嫌いもよくないので、今回は思い切って使ってみました。光のイメージを壊さない程度のほどよいフラッシュの発光量を決めるのは難しい。
結婚式場での撮影を見たことがあります。撮影前の準備には長い時間がかかっていました。花嫁を立たせる位置に助手が立ち、カメラマンが何回もフラッシュをたいて、助手が露出計を読み上げていました。プロのカメラマンでも発光量の決定は試行錯誤ということでしょうか。
外部フラッシュでも買ってライティングを研究してみようかなぁ……。でも、めったに使わない外部フラッシュを買うのもなぁ……。
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