くだものの かわをむいて ちいさく きり、フォークで さして くちに はこんで たべると文明的で上品ですが、
いつもは、かわが ついたまま まるかじりします。
おおきく くちをあけて かぶりつくと、はの かたちに そって みが えぐれ、ゆびや あごに だらりと果汁が たれてきます。
普段、工業製品をはじめと する さまざまな加工品に かこまれて生活していても、くだものに かぶりつくことで、自分も生物であると再認識します。この からだの おくそこで ねむっている太古の記憶が むくむくと おきあがってきます。
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