去年から欲しい欲しいと言っていたレンズを買いました。ようやく買いました。選んだレンズは……
ヾ(≧∇≦)〃 うをの目レンズ!
うをの目レンズ、要するに魚眼レンズ。広角大好き人間が、ついに魚眼レンズに手を出しました。
知ってのとおり、魚眼レンズはゆがんだ写真が撮れるレンズです。普通、2本目のレンズは魚眼じゃないだろ、望遠か広角かマクロだろ、というツッコミは無しの方向で。いえ、あの……ツッコんでくれると嬉しいです (*∂_∂* Mかも知れません)。
魚眼レンズを選んだのは興味本位でも、変わった写真が撮りたいわけでも、奇をてらっているわけでもありません。撮影者の性格がゆがんでいるわけでも、根性がねじ曲がっているわけでもない……はずです。ちゃんと理由があります (この話は後日改めて)。
レンズが届いたら、すぐに撮影に出たい! それが人情というもの。仕事とか仕事とか仕事とか、そういうものはパーッと放り出して、生まれて初めての魚眼レンズを装着してイタリア村を攻略してまいりました。キャッキャッ♪
イタリア村での撮影は、レンズのテストだけが目的ではありません。初めての魚眼レンズに慣れる目的も兼ねています。魚眼レンズに慣れるために、今回は特別なルールを自分に課しています。
ズームしないこと。
Tokina AT-X 107 DXは10~17mmの範囲でズームできますが、私はこのズーム機構を主にゆがみ調整機能と考えています。ズーム機構は、撮影対象に合わせて ゆがみ具合を変えるために使うつもりです (もちろん、ズームすれば遠近感も変化しますから、遠近感を調整するためにも使うことになるでしょう)。
ゆがみ具合を調整するためには、ゆがみの性質を把握しなければなりません。どのように撮ると どのようにゆがんで どのような印象になるかは、慣れないと分からないものです。魚眼レンズ独特のゆがみと遠近感を把握せずにズームを乱用しても、魚眼レンズを上手に使えるようにはならないでしょう。そのような観点から、今回は実焦点距離10mm (35mm判換算で15mm) にこだわって撮影してきました。ちょっとストイックな撮影です。ただし、限界まで近づいてもまだ被写体まで遠い場合は、例外としてズームしました。
このAT-X 107 DXをD70sに装着した場合、10mmで対角線魚眼レンズとして機能します。当然、像は強烈にゆがみます。このゆがみをスパイスとして生かすか、ただのエグ味とするかは撮影者次第です。撮影にあたっては、ゆがみが嫌味にならないように構図を考えました。
日の丸構図 (メインの被写体を真ん中に配置した構図) を避けることも念頭に置きました。魚眼レンズを使うとなると、像のゆがみを意識するあまり、日の丸構図になりがちですが、それでは写真として単調ですから。
次回の記事から、うをの目レンズでの写真を連載でお届けいたします。夜景大好きの私です。魚眼デビューも夜景から。とっても広々としていて、ほんのりゆがんだ世界をお楽しみください。