ソニー、松下の株！！

　　最近の円高も然る事ながら、世界の株式が大きく下げています。　国内では、代表的な今はパナソニック（松下電器）やソニーの株価は、ピーク時の１０分の１誓い値段です。

　世界に、引き摺られた形のように思っている人が多いようですが、株式というものの質が変ってきていることに、気付かないといけません。

　元来、経営資金が不足した時代に、資金を調達する手段として株式市場が構成されたのです。　その関係で、企業が新たに資金を必要とした時には、時価の数分の１という額面で増資をして拡大してきました。

　ところが、企業が成長すると資金調達が容易になり、より効率の良い増資として時価発行という資金集めに変って来たのです。　以前は、利益が沢山上がると無償の形で配当したりして、株主の優遇措置も沢山ありました。

　今では、株主もお客さえも大切と考えていない企業も増えて来ています。　逆に言えば、株主に配当を出してやっている。　客には商品を売ってやるんだくらいの対応です。　表面的には口には出しませんが、本音には、そんな印象が垣間見られます。

　これには、政治の傾向や、世論の動向にも問題があります。　基本には、補助金やエコポイントと言った、お恵み政治の流れです。　

　即ち、利益還元の姿勢が薄れ、株式が投機の対象と化した為に、株式を所有する魅力が薄れているのです。　FXのような先物取引で株価は上がらなくても儲かるシステムが主流となって現在の株価低迷があるのです。

　昔は。株価が上がることでしか儲からないという感覚でしたが、今では、株価は上がるばかりでなくとも良い時代になっているのです。　その上に、EUやヨーロッパの金融不安が続いていて、悪循環に入っています。