近くの海岸に「アカウミガメが産卵した」と言うニュースを耳にした。
8月16日、自転車でカメラを携え見に行った。
見てのとおり、四本の杭を立て、ナイロンネットで囲っただけのものである。
私は20年余り、住まいしているが”ウミガメが産卵する”等とは考えていなかったし、その間にこの様なニュースや情報は聞くことは無かった。
しかし、松林の続く自然な海岸であった過去には、産卵する光景は見られたと言うことであった。
アカウミガメは、日本では鹿島灘(太平洋)・能登半島(日本海)以南で繁殖するらしい。
そして、遠州灘海岸・和歌山県南部・日南海岸・屋久島等では、年間・100回以上の産卵が確認されているという。
産卵する海岸は、産卵後に、波しぶきや海水が被る場所では卵は成長せずに死滅するらしく、波打ち際から離れた場所に産卵するため広い砂浜が必要らしい。
昨日(9月5日)再度、見学に行った。
写真を見てお分かりの様に”孵化”する日も近いのか、監視カメラが設置されていた。
注意書きからも”あたたかく海に返してやって!”と願う思いが伝わってくる。
産卵後、約60日で孵化するらしい。
孵化が見られなくても”無事に海に帰った”と言うニュースが聞きたいものです。
2年程前まであった貴重な松林が伐採され”(自然な海岸という)風情”が無くなっているが、自然の営みで生きた(必要な)海岸である事を認識させてもらった。