今日の絵日記の絵(写真)は、二枚である。
写真・左は「迫り」のための滑車の様子である。
注:「迫り」とは、演技者が舞台の下から迫り上がってくる舞台装置である。 その”迫り”を引用させて頂いた。
写真、左の橙色の円形状のモノは「戸車」を利用した「滑車」で、奥の戸車が「動滑車」そして、上部に固定滑車を配置している。
手前は、牽引ケーブルを一か所に集める工夫で、設置した戸車である。
俊敏な動きは、必要としないこと、そして、小さな”力”で、人形を安全・安定して、運搬させたかったことから「ダブル滑車(動滑車)」を採用している。
戸車を採用したのは、身近にある事・入手が容易な事、そして、安価であることからである。
人形が乗るテーブルの二か所に牽引ケーブルを設置し、一つの動力(ウインチ)で牽引している。
その為に、片方に4個の戸車を使用している。(滑車として2個、牽引ケーブルを一か所に集める為、2個を使用)
一番小さな戸車を選んだ。
「奈落」から「舞台」への150mmの移動(上下)距離を、6秒程で上昇する。
写真・右は、ウインチのプーリーと、追加した「センサー(マイクロ・スイッチ)」である。
上昇時、プーリーは、反時計方向に、そして、下降時は、反転(時計方向)する。
「迫り」のテーブルが上昇し、上限に達した時、牽引の力で「上限センサー」は、確実に動作するが、下降時は、テーブルの自重で降下する。
下限でのセンサーの動作が、不確実であった。
下限のセンサーが作動しなければ、ウインチは回転(時計方向に)を続ける。
そして、上限に至っても、論理的に、上限センサーは判断(上限に至ったことを)しない回路と成っている。
時計方向に巻き上げられると、ケーブルは、プーリーの下方から・上方に移る。
其のことを利用し、センサーを配置し、カーブルが異常(上方に至った時)をきたせば、センサーが働き、ウインチのモーターを停止させる仕組みである。
独善的・排他的であるが、難解な論理より、単純な回路構成(論理回路)であることから、採用した。