<2017.07.8>
昭和20年代(子供の頃)私の家には、1台のラジオがありました。
勿論テレビなど想像にもない時代で、娯楽と言えばラジオを聞いたり、街に映画を見に行ったり、時おり巡回してくる芝居劇団を観る位でした。
私の家のラジオは、昔からある竪型で真空管が4本ささった、良く言われていましたが『並み4』と言うものでした。
(多分親父たちはこのラジオで何年か前の終戦の玉音放送を聞いたんだと思います)
私が丁度中学生頃?だったでしょうか、15分番組の新諸国物語で『オテナの塔』や『笛吹童子』の物語劇が連続ものであっていました。
私はその中でも『笛吹童子』と言う物語が好きで、学校から帰ってからの夕方、ラジオの前に座って良く聞きました。
テレビの様に画像が無いので、物語の場面場面を想像しながら、食い入るように聞き入った記憶がありますが、大変面白かったと記憶しています。
笛吹童子は、後に東映の映画にもなりましたが、勿論近くの街に観に行きましたね。
ラジオの想い出と言えば、私たちは子供向けの物語などでしたが、8つ上の長兄は何か
『ジャズ』音楽を良く聞いていたようです。
ジャンジャン・プカプカの『ジャズ』は、おふくろが大嫌いで、これが鳴り出すと「ラジオを消せ―!」とか「音を小そうせんかー!」とか、言って怒鳴ってましたね。
そのおふくろは、『民謡』番組が大好きで、夜9時ごろからの民謡を聞きながら「ああ極楽・極楽」と言ってはフトンの中で良く聞いて・・・・そのまま寝入ることもあったようでした。
(多分昼間の田んぼ仕事の疲れを癒すためだったんでしょう)
実は私も民謡は大好きで、今でもよく聞きますが、このおふくろの好みのせいかも・・・・。
少し哀調をおびたメロディー、味わい深いですね。
次回は、私のラジオの音への拘りの始まりだった頃の想い出を綴って見たいと思います。
<梅雨の雲? 夏の雲?>
<トンネル工事・・・・新幹線用(1)>
<トンネル工事・・・・新幹線用(2)>