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シャツを取りに車で往復400キロ制服業界「ぎりぎり」の納入作業

2022-04-09 14:19:36 | 合唱
シャツを取りに車で往復400キロ 制服業界「ぎりぎり」の納入作業
2022/04/09 10:00

(朝日新聞)
 東京の衣料品販売店で都立高校などの制服の納入が遅れた問題で、同業他社からは「起きるべくして起きた」との声も上がる。入学式までに制服を新入生に届ける――。一見当たり前とも思える業務だが、制服業界では毎年、綱渡りの状況が続いているという。

 「ニュースを見ても全く驚きはなかった。起きるべくして起きたことだと思う。人ごとじゃない」

 そう厳しい表情で話すのは、高松市内で学生服卸売会社を営む松野安伸さん(68)だ。大手メーカーから学生服を仕入れ、各地の小売店に卸したり、個人向けに販売したりしている。取り扱う制服は、高松市内の小中学校の約6割、県内の公立高校の約4割に及ぶ。

 例年、入学のこの時期は、納期ぎりぎりの対応を迫られている。特に厳しいのは公立高校の制服だ。

 今年の場合、香川県内の公立高校の合格発表は3月17日。受注予測は立てているものの、各校で新入生の採寸があり、正確な数字が出そろったのは23日だった。メーカーの工場は県外。4月7日の入学式前日までに各家庭に届けるには、配送日程を考えると4月3日までに商品が仕上がらなければならなかった。

 しかし、ベストやシャツが3日に間に合わなかった。ベストの製造工場は宮崎県都城市、シャツは鳥取県米子市。通常は配送業者が運ぶが、ベストはメーカーの担当者が新幹線と電車を乗り継いで高松まで持ってきた。

 シャツは松野さん自ら往復約400キロの道のりを車を走らせて取りに行った。5日夜に米子に着き1泊。6日朝に仕上がったばかりのシャツを受け取り、すぐに高松に戻った。入学式前日だった。

 従業員4人が手分けして最後まで届けられていなかった21軒に配って回った。離島の小豆島にはフェリーに乗って届けた。

 高速代や燃料費、フェリー代はすべて自社負担だが、「そろばんをはじいてたらやってられん。入学式に着させてあげなという使命でやってる」。



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