何時の事だったろう。
マイケル・ジャクソンの歌と踊りをテレビでみた。
スピード、しなやかさ、リズム、どれもすごい。
衝撃的だった。
技なんていう範囲を超えていると思った。
その後、事件やら疑惑やら、噂が流れてきた。
白い顔、長い髪。
若いころの彼とは、細見と言うこと以外は、別人のようになってしまった。
白人以上の白さが異様に見えた。
病気だったと今回、知った。
世界中にその名をしらしめ、ヒットを繰り返し、様々な話題を提供した。
偉大な歌手。天性の踊り手。
人は彼を「キング・オブ・ポップ」と呼んだ。
そうした彼も、その生涯は栄光と失望と、悲劇がうずまく。
なんで、なのだろう。
一生、芽を出せずに終わる人もいる。
世界中に名をはせて、席巻した人もいる。
そのなかに、悲しいこと、辛いこと、悔しくなること、それらも、ともに味わわされる。
栄光と悲劇はセットになるものなのか。
新しい「マイケル・ジャクソン」の教科書
西寺郷太
新潮文庫