演奏における必須条件に、「集中力」があると思っています。
練習時は、集中しにくいことが多くて、途切れがちになるので、練習もなかなか進まないことにもなります。
「本番に強い」というのは、集中力が頂点に達して、適度な緊張感に、いるということではないかと考えられます。
ホールの、スタッフからもらう雰囲気、ホールを埋め尽くしたお客様の姿、緊張に顔が輝く演奏者。
ステリハを経て、本番という気迫がみなぎり、集中力が高まって、普段以上の出来が実現する。
これは、集中力です。
本番にいかに集中力を発揮できるかは、経験が大きいでしょう。
場数を踏むという言葉があるように、体験はどんどん、その後の演奏にも生きてくるのです。
集中力を、普段の練習の時から、意識して、取り入れていきたいものです。
音取りのような、段階では、椅子にすわったままで発声することを日常にしている団は、結構あります。
椅子に座っていても、本番をイメージして構えている人は残念ながら少ないように見受けられます。
背もたれにどっぷりと持たれていたり、足を組んでいる人がいたのを見たこともあります。
椅子に座るときは、前のほうに、背もたれに寄り掛からないでと、注意する団もありますが、
注意さえれた時だけという人が大半です。
「発声の時から、歌う姿勢で」と、某ヴロイストレーナーから聞いたことがあります。
遅くとも練習会場に一歩足を入れたら、「合唱する」心構えになって、集中すれば、練習は、一回一回、実りの多いものになるのではないかと、思っています。
それは、集中力を、いかに、コントロールするかにもかかわっていると思います。