東海道新幹線 「のぞみ」異常表示は車両装置の不具合が原因と判明 一時運転見合わせで12万人に影響
2023/02/17 21:42
(ABC NEWS 関西ニュース)
16日、「のぞみ」の運転台に異常を示す表示が出て、東海道新幹線が一部の区間で運転見合わせとなったトラブルは、車両の「自動高さ調整装置」の不具合が原因だったことがわかりました。
16日午後、東海道新幹線の小田原・新横浜間を走行中の「のぞみ22号」は運転台に「バランス異常」を示す表示が出たため、緊急停止しました。
これにより上下線で運転見合わせが発生し、あわせて14本が運休、約12万人に影響が出ました。
車両を所有しているJR西日本が原因を調査したところ、8号車の台車に設置されている、乗り心地をよくするために車体の高さを一定に保つ「自動高さ調整装置」と呼ばれる装置の1つに、不具合が見つかりました。
この不具合により、8号車に合計4ヵ所ある「空気ばね」の圧力のバランスが崩れてしまい、運転台に異常表示が出たということです。
JR西日本は、2017年12月に発生した「新幹線の台車に亀裂が入り、破断寸前にまで至った運行トラブル」の時にもバランス異常が発生したため、異常を検知する機能を整備していました。
問題の「自動高さ調整装置」を交換して詳しく調査するとともに、緊急対策として同じ形式の車両で装置の確認をすみやかに進めるとしています。