「プロ相場師の思考術」はなかなか面白かったです。
まず、言葉が平易でわかりやすい。具体的なトレードのシステムとか売買方法については一切書かれていません。そういう本ではないので。
「プロ」=職業ということだと、やはり、気楽なサラリーマン投資家とは立場が随分と違うと思います。
自分の場合なんか、通常の給与所得から日常の生活費を差し引いた分を投資に回しているだけのことで、別に株が大きく下がったところで、特に日々の生活に悪い影響が出たりすることはないし、生活の質が変わるということもありません。
そもそも、既に利益を確定した範囲でしか株は持っていないというせこい、臆病投資ですし。
「プロ」となるとそうはいかん。極端なポジジョンで勝負をかけるようなことはできんし、安定的に利益を出すことも重要になるでしょうし。
著者はテクニカルを主体とした判断でのシステムトレードで利益をあげているということです。こういうプロのトレーダーというのは、いると思うし、そうした技術のある人というのは存在していると思います。が、まあ、本物はそんなに表に出てくることはないと思います。
「一発勝負」で億単位の利益が出る場合っていうのは確率的にありうることだと思いますが、そうではなくて、安定的に利益が出せるのがプロだと思います。
本の中で「予想も予測もしない」と書かれていたのがなかなか興味深い点でした。
また、本を書いたりセミナーで喋ったりしている人が実際に相場で利益を出しているかというと、そうではないというのも指摘として面白かった。
本を書いている人は「著作業」で、セミナー講師の人は「講演業」。それが仕事なんで、もし相場がうまくて安定的に利益が出せるのであれば、何も好き好んで、締切に終われて原稿を書いたりしなくていいわけですしね。
なので、「評論家」の方から儲かる話を読ませてもらったり聞かせてもらったりできると考えるのは、そもそも誤りだと思います。それは結果として、その話のとおりになるかもしれませんが、これは別に星占いが当たるかどうかということとそんなに違いはありません。
では、本や雑誌の原稿、セミナーなんかは意味がないかといえばそんなことはないわけでね。
誰もがわかっていることであっても、それをあらためて新しい切り口で提示して見せるとか、イベントなどその場で求められる話を聴衆の質なども意識しながら的確にできるとか、みんなを楽しませたり、元気が出るような話ができたりと、まあ、そうした場に応じた対応がきちんとできる、そういう意味ではこうした方々の存在意義というのは十分にあると思います。
木村佳子さんなんかはこういう意味で「プロ」だと思います。
まず、言葉が平易でわかりやすい。具体的なトレードのシステムとか売買方法については一切書かれていません。そういう本ではないので。
「プロ」=職業ということだと、やはり、気楽なサラリーマン投資家とは立場が随分と違うと思います。
自分の場合なんか、通常の給与所得から日常の生活費を差し引いた分を投資に回しているだけのことで、別に株が大きく下がったところで、特に日々の生活に悪い影響が出たりすることはないし、生活の質が変わるということもありません。
そもそも、既に利益を確定した範囲でしか株は持っていないというせこい、臆病投資ですし。
「プロ」となるとそうはいかん。極端なポジジョンで勝負をかけるようなことはできんし、安定的に利益を出すことも重要になるでしょうし。
著者はテクニカルを主体とした判断でのシステムトレードで利益をあげているということです。こういうプロのトレーダーというのは、いると思うし、そうした技術のある人というのは存在していると思います。が、まあ、本物はそんなに表に出てくることはないと思います。
「一発勝負」で億単位の利益が出る場合っていうのは確率的にありうることだと思いますが、そうではなくて、安定的に利益が出せるのがプロだと思います。
本の中で「予想も予測もしない」と書かれていたのがなかなか興味深い点でした。
また、本を書いたりセミナーで喋ったりしている人が実際に相場で利益を出しているかというと、そうではないというのも指摘として面白かった。
本を書いている人は「著作業」で、セミナー講師の人は「講演業」。それが仕事なんで、もし相場がうまくて安定的に利益が出せるのであれば、何も好き好んで、締切に終われて原稿を書いたりしなくていいわけですしね。
なので、「評論家」の方から儲かる話を読ませてもらったり聞かせてもらったりできると考えるのは、そもそも誤りだと思います。それは結果として、その話のとおりになるかもしれませんが、これは別に星占いが当たるかどうかということとそんなに違いはありません。
では、本や雑誌の原稿、セミナーなんかは意味がないかといえばそんなことはないわけでね。
誰もがわかっていることであっても、それをあらためて新しい切り口で提示して見せるとか、イベントなどその場で求められる話を聴衆の質なども意識しながら的確にできるとか、みんなを楽しませたり、元気が出るような話ができたりと、まあ、そうした場に応じた対応がきちんとできる、そういう意味ではこうした方々の存在意義というのは十分にあると思います。
木村佳子さんなんかはこういう意味で「プロ」だと思います。