あの頃(舞台)19

2020-05-04 07:52:41 | 日記
あらためて深呼吸すると、着替えをはじめようとした…。

……あれ?

一番上に入れて置いたのに無い💦

例の手作りパンツです。

時代劇に男の人が『けつ捲り』をした時に、履いていた…と思われる、白のトランクスのような太ももにピチッとしたやつです。

あれが無いと、けつ捲りが出来ない💦

何を恥ずかしがってしるんだ‼
誰もお前のパンツなんて見たいと思って来てないから大丈夫だ‼️

…と、天の声が聞こえた気がしましたが、私のこだわりは、そこじゃないんです。

しっかりと、時代を感じさせる世界観を大切に作って来たのに、そこだけ、『現代にしか無いもの』を出すのが嫌だったんです。

ましてや、芸術性の高い舞台セットを見たあとです。
どうにも『それでいいよ‼️』と思えないんです。

…どこへやったんだろう?

荷造りの時、なんとなく、うっかり忘れてしまいそうな小道具だったので、パンツには特に意識をしていた。

確かに一番最後に荷物の一番上に入れた記憶がある…。

ここへ着いてからは開けていない…。

…どうしよう…。

悩んでる暇は無い。

とりあえず私は、外へ飛び出した。

そして劇場付近の衣料品の店を探した。

和装小物の店は無いだろうか…。

運よく、時間にはまだ余裕があった。

劇場の裏の裏…、3本ほど裏道に入ると、小さな商店街らしきものがあった。

…だけど、あるのは飲食店ばかりで、和装小物どころか、衣料品店もない。