「そんな事も出来ないなんて、ここに居る資格無いよ❗」
キレ気味に大きな声を出したA。
「ここで、大きな声を出さないで💦」
私もあわててしまいました。
「大丈夫ですか?」
たまたま様子を見にきた助監督さんが心配して声を掛けてくれました。
「あ、大丈夫です」
「Mが、悲鳴をあげる演技が出来ないんだそうですよ」
突然、Aは、助監督さんに説明しはじめた。
「あ、そんなことないです!大丈夫です」
私は、必死でフォローしましたが、Aは、水を得た魚のように捲し立てます。
「さっきから、自信が無い…と、泣いてます」
「え?そうなんですか?ちょっと待ってください。監督に相談してみます」
泣いてたのは、自信が無いからじゃない…、Aが私を口撃しはじめたから、この空気に耐えられなくてだ…。
助監督さんは、あわてて監督のところへ向かった。
「Mちゃんは、自信が無いとは言ったけど、出来ないことは無いと思うよ!あんな事を助監督さんに言ったら、事がおおごとになっちゃう💦💦」
私は、Aを責めた。
「…だって、出来ない…でしょ?私は嘘ついてないよ」
さすがに、Aも、騒ぎ立てたことを、少し後悔しているようだ…。