あの頃(舞台)23

2020-05-08 07:49:52 | 日記
倒れたセットの看板…どうしよう。

飛び越える…という選択肢は、『有り』かも知れない…と思いながらも、いくら慌てて急いでいても、私の役柄上、思い入れのある看板を乗り越えるのは、マズイよね…。

短い時間で、頭の中は、たくさんの事て『うわんうわん…』と回っていました。

ところで、話しの途中ですが、劇中のアクシデントで小堺一機さんが昔、舞台をやった時の面白かったエピソードを話してくれたことを思い出しました。


ーーー劇中、遠くから聞こえる崖崩れの音。仲間たちが集まり恐怖に怯えるという展開だったとか…。その集まった仲間のひとりが小堺さん。

『ごごごごーーー‼️』←崖崩れの音。
「聞こえたか?!」

…というセリフだったらしいのですが…。

『ごごごごーーー‼』
「ぷぅ~💨」←仲間の放屁
「聞こえたか?!」

…と、なってしまって、笑いを堪えるのが苦しかった…と。

ーーーすみません、脱線しました。
私の話しに戻します。

確かに飛び越えるほど慌てているシーンなので、飛び越えるのは『有り』なんです。

『飛び越えるか…❗』

…いや、まて❗

このあと、暗転が無く、(暗転中に直せない…ということですね)
次に来る感動のシーンに…、あきらかにアクシデントに見える看板の転倒が、お客様の立場で観ると、きっと集中出来なくなる人もいるんじゃないだろうか…(あ、私がそういうタイプなんです)

『慌てる』と『アクシデントの修正』

を、なんとか同時にしないと💦

ええい‼️‼

私は『ひどく慌てる様子』を見せて(セリフの後半の言い回しの"あわてふためく度"をパワーアップ)

勢いを付けて走りました。

バターン‼

思いっきり転倒しました。

あわてふためいていて、こんな大きな看板が倒れているのも目に入らなかった…という設定で。

転んで立ち上がり、

「こんな時に限って、看板まで私の足をすくう…。神様は、私に行くなと言うのかい?」

看板をきちんと立てる。

「だけど、私は行くよ❗」

走り去る。…退場。

…たしか、そんなセリフを言ったと思うんです。(必死だったんで、はっきり覚えていないけど、そんな感じでした)

看板の転倒は、他の出演者やスタッフ、先生も気づいていたらしく。

『このアクシデントをどう乗り切るんだろう…』

と、皆に期待(?)されていたようです💦

その後、転び方が激しかったらしく、幕が降りてから、向こう脛に大きな内出血と激痛が走りました。

こうして、いろいろあった舞台は、無事に終了。

いろいろと勉強になった舞台でした。