倒れたセットの看板…どうしよう。
飛び越える…という選択肢は、『有り』かも知れない…と思いながらも、いくら慌てて急いでいても、私の役柄上、思い入れのある看板を乗り越えるのは、マズイよね…。
短い時間で、頭の中は、たくさんの事て『うわんうわん…』と回っていました。
ところで、話しの途中ですが、劇中のアクシデントで小堺一機さんが昔、舞台をやった時の面白かったエピソードを話してくれたことを思い出しました。
ーーー劇中、遠くから聞こえる崖崩れの音。仲間たちが集まり恐怖に怯えるという展開だったとか…。その集まった仲間のひとりが小堺さん。
『ごごごごーーー‼️』←崖崩れの音。
「聞こえたか?!」
…というセリフだったらしいのですが…。
『ごごごごーーー‼』
「ぷぅ~💨」←仲間の放屁
「聞こえたか?!」
…と、なってしまって、笑いを堪えるのが苦しかった…と。
ーーーすみません、脱線しました。
私の話しに戻します。
確かに飛び越えるほど慌てているシーンなので、飛び越えるのは『有り』なんです。
『飛び越えるか…❗』
…いや、まて❗
このあと、暗転が無く、(暗転中に直せない…ということですね)
次に来る感動のシーンに…、あきらかにアクシデントに見える看板の転倒が、お客様の立場で観ると、きっと集中出来なくなる人もいるんじゃないだろうか…(あ、私がそういうタイプなんです)
『慌てる』と『アクシデントの修正』
を、なんとか同時にしないと💦
ええい‼️‼
私は『ひどく慌てる様子』を見せて(セリフの後半の言い回しの"あわてふためく度"をパワーアップ)
勢いを付けて走りました。
バターン‼
思いっきり転倒しました。
あわてふためいていて、こんな大きな看板が倒れているのも目に入らなかった…という設定で。
転んで立ち上がり、
「こんな時に限って、看板まで私の足をすくう…。神様は、私に行くなと言うのかい?」
看板をきちんと立てる。
「だけど、私は行くよ❗」
走り去る。…退場。
…たしか、そんなセリフを言ったと思うんです。(必死だったんで、はっきり覚えていないけど、そんな感じでした)
看板の転倒は、他の出演者やスタッフ、先生も気づいていたらしく。
『このアクシデントをどう乗り切るんだろう…』
と、皆に期待(?)されていたようです💦
その後、転び方が激しかったらしく、幕が降りてから、向こう脛に大きな内出血と激痛が走りました。
こうして、いろいろあった舞台は、無事に終了。
いろいろと勉強になった舞台でした。