「今から仕入れるから、また来てくれる?」
「間に合わないんです…💦」
たぶん、泣きそうな顔をしていたと思うんです。
「どうしたの?」
おばあちゃんが優しく問いかけてくれました。
「実は……」
私は、泣きそうになりながら、一生懸命説明しました。
「そうか…、それじゃ、うちので良かったらシーツ持ってくかい?」
おじいちゃんが何とか私を助けてあげようと名案を出した。
「ばかだね~❗そんな古びたシーツなんて、恥ずかしくて渡せないよ。」
おばあちゃんは、笑いながら、奥へ入って行った。
「ハイハイ、これ、どうかね…」
おじいちゃんのステテコだ。
いい感じでヨレヨレだ。
「真っ白だし、いいでしょ。自分の都合のいい長さに切ってしまえばいいよ。それは、古いやつだから、いらない。」
私は、思わず泣き出してしまった。
「お古で悪いけどさ」
「ありがとうございます‼️」
鼻水を垂らして、劇場に戻った。
自分サイズに裁断して、裾を簡単に縫い。
出来た~❗
違和感が無い。
古びた感じが、尚一層、いい感じだった。
おかげで、『けつ捲り』のシーンは、無事違和感なく、やり遂げた。
幕間の休憩に化粧直しに楽屋に戻ったとき…。
ーーーえ?
机の下にあるのは…。
例のパンツだ。
さっき、こんなところにパンツは無かった…。誰かが隠したんだ…。
…A?
こんなドラマみたいな展開ってある?💦
あり得ない‼️
証拠も無いし…Aを闇雲に疑うわけにもいかない…。