はちの家造りドタバタ奮闘記(・ω・)

私のちょっとした日常や住宅にかかわるニュースなどをつらつらと…

我が家の大黒柱と出会う旅(前日)

2016-09-02 08:32:47 | 日記
みなさんこんにちは。

明日は「我が家の大黒柱と出会う旅」にでかけます。

軽めとはいえ山を登ります。

腰痛で歩けるか心配のはちです

さて、今回は当社で大黒柱に仕様する木曾東濃檜について

まず、大黒柱ですけど、昔は免震工法で建てましたので太い柱に梁を掛け…と大黒柱が構造に与える影響はとても大きなものでした。

しかし今では耐震構造で建てなければいけないので強度という面からみますとただの飾りと化している部分は否めません。

意匠、品格、シンボル、など見た目と気持ちの部分になっているのが現状です。

あくまで強度という観点で書いたので、「なんだ、なくてもいいや」となりがちですが、ちょっと待ってください。

ここから東濃檜の特徴を書いていきます。

檜の産地は数あれど、御岳山周辺の木曽檜は日本一の檜です。

天然の手を入れてない檜のみ木曾檜と漢字で書き、これらは神社仏閣などに使われます。

樹齢数百年の物を使います。

一本数千万という途方もない値段が付いたりもします。

私たちが使用できるのは「きそ檜」と平仮名で書いて区別したりします。

これは先人が植林をし、間伐をし、枝を打ち…と手入れをして育ててきた檜です。

大体80~100年で伐採されます。

DNAは同じですし、育つ環境も同じ、いや、手入れをされている分いいのかも…最高品質の檜です。

希少性の高さ故天然檜は超高価になってしまうのです。

なぜここの檜はこんなにも評価が高いのでしょうか。

このあたりの地質は御岳山の噴火によって形成された岩の多い資質です。

そのため栄養価が乏しく成長が遅くなります。

また険しい山によって日照時間も短く、気温の低い地方ですので三重に成長が阻害されます。

そのため通常住宅の柱として出荷される他産地の檜に比べ二倍もの年月をかけて成長させなくてはいけません。

つまり、同じ太さの柱の中に年輪が二倍となるのです。

これは単純に木の強度に直結します。

また、檜は伐採されてから樹齢と同じ期間をかけ強度を増し、同じ時間をかけて元の強度に戻ります。

他産地の檜はこのサイクルが約100年、きそ檜は約180年ということになります。

流石に180年後のことまで考えて家を建てる方はいませんが、歴史的木造建造物が何百年も地震大国の日本に残ってきたのはこの特性によるところが大きいのです。

檜には「ヒノキチオール」という物質があります。

これは檜本体が害虫などから身を守るために身に付けたものなのですが、この物質が人にはリラックス効果を与えます。

細かい数字はここでは省きますが、カビ、ダニの抑制、アトピーの軽減など様々な有益な効果が期待できます。

乾燥にともなう収縮で割れが出ますが、その割れから前記のヒノキチオールが多く放出されます。

また割れは乾燥の証ですから強度が増していることを視覚的にとらえられる現象でもあります。

削りたての檜はピンクがかった白色です。

年月を重ねるごとに淡い飴色へと変色していき妖艶な雰囲気を帯びてきます。

このような特徴も多くの日本人に愛されてきた檜の魅力です。

なかなか構造体の大部分に檜を使って建築…ということは予算の面から厳しいところもあります。

昔と違い大壁が主流な現在、高価な材を使っても壁に隠れて見えません。

檜建築が廃れてくるのも当然なのかもしれません。

地元に世界に誇れる最高の建材があります。

たった一本かもしれませんがお家のシンボルとして木曽東濃檜の大黒柱を一緒に選びに行きませんか?


もちろん、オール檜でのご要望にもお応えできます
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