みなさんこんにちは。
ブログ読んでます。と声をかけられテンションがあがったはちです。
しかし…はちさんと呼ばれことが初めてだったため
「はちさん」
…あっ!!私か!
との間が
どんどん「はち」と呼んでいただけるよう頑張って更新していきます。
今回は少し保険の話を…
なにかと火災保険や地震保険の絡みでリスクに備えましょうと書いてきたはちですが、実は私は保険不要論者です。
負の宝くじともいわれておりまして本当に万が一のことが起きたときのために毎月何万円も支払い続けます。
加害者になった場合の責任がありますので車だけは対物対人無制限で入っていますが、それ以外の保険は一切入っていません。
日本生命(以下、日生)が4月2日から取り扱いを開始した新商品「ニッセイ長寿生存保険(低解約払戻金型)Gran Age(グラン エイジ)」が、生命保険業界内で物議を醸しています。
この商品は、「人生100年時代」を謳い文句に死亡時の支払金を抑え、長生きすればするほど儲かるという考え方に基づいた「長生きのための新しい保険」というのがコンセプトです。
死亡時の支払金や解約払戻金を低く抑え込むことで、年金を生きている限り受け取ることができる仕組みとなっています。
日生はこの商品を開発した背景について、「人生100年時代は、長いセカンドライフのための経済的な備えが不可欠となるが、自身の寿命が予測できない以上、どの程度の準備が必要なのかなど、経済的な不安は拭えない。こうした不安を解消するための商品として開発した」としています。
業界内では、「個人年金商品での低解約払戻金型は業界で初めて。コンセプトは非常におもしろい」と評価する声はあるものの、「商品性に問題があり、訴訟リスクを内包しています。
当社では同様の商品を取り扱うつもりはない」と手厳しい声が多いです。
では、同業他社がそこまで問題視する商品性とはどのようなものなのでしょうか。
まず、この商品には積み立てた掛け金の受け取り方法として、(1)5年保証期間付終身年金、(2)10年確定年金、(3)一括受取の3つがあります。
このうち、(2)と(3)はほかの生保でも扱っており、特別変わったものではない。売りはなんといっても5年保証期間付終身年金です。
商品性の問題点を明らかにするにあたり、日生が説明書で取り上げているモデルケースを使います。
毎月、年金を5万円受け取れること前提とし、50歳で契約、20年間保険料を支払い、70歳から年金の受け取りを開始するというパターンです。
この場合、月々の保険料と支払保険料の総額は以下のようになります。
・月額の保険料:4万7946円(男性)、5万8680円(女性)
・支払保険料の総額:1150万7040円(男性)、1408万3200円(女性)
上記のように、保険料の支払総額は男性の場合で約1150万円、女性の場合には約1408万円という高額になります。
女性の保険料が高いのは、女性の平均寿命が男性よりも長いという理由です。
さて、70歳から年金の支払いが始まると、月々5万円が支払われるため、年金受取額は年間で60万円となります。
では、日生が宣伝するように、どこまで長生きをすれば儲かるのであろうか。
14年時点で男性の平均寿命は80.5歳、女性は86.8歳となっており、平均寿命まで生きた場合でも、年金の受取総額は男性660万円、女性1020万円となり、保険料の支払い総額に対して男性の場合には490万円、女性の場合には388万円の損失が出ることになります。
平均寿命まで生きても“損失”が出るのです。
平均寿命ということは、単純に考えれば半数は亡くなっているということだから、契約者の50%は儲けに与れないことになります。
男性の場合、保険料の支払い総額を年金の受取総額が上回り、儲けが出始めるのは89歳(受取総額1200万円)、女性は93歳(1440万円)という高齢になってからとなります。
日生の説明書では、99歳まで生きて年金を受け取り続ければその総額は1800万円になり、男性は650万円の利益、女性は392万円の利益が出ることになると高らかにPRしています。
しかし、支払った保険料を取り戻すためには男性は平均寿命より9年、女性は7年も長生きしなければならないのです。
ここまでくると、保険というよりはサバイバル・ゲームのようなものでしょう。
よほど長寿の家系で健康に自信がなければ、この自らの寿命を賭けたギャンブルのような保険に加入しようとはならないのではないでしょうか。
さらに、この保険がギャンブル的要素を強めているのが、死亡保険金と解約返戻金です。
まず5年保証期間付終身年金の「5年保証期間付」の部分だが、これは5年間分の年金の支払いは保証するという意味。モデルケースでは年間60万円の年金額なので、60万円×5年間=300万円が保証される。それ以降の年金受取期間(70歳以降)に亡くなった場合には、死亡保険金などの支払いは一切行われません。
つまり、保証期間の300万円を5年間で受け取り、6年目の年金を受け取ることなく亡くなった場合には、男性は
・1150万円(保険料の総支払額)-300万円(受け取った年金額)=850万円の損失
となり、女性の場合には1108万円の損失となります。
もし、5年保証期間に死亡した場合には、保証期間の残存期間、つまり年金を受け取っていない期間の年金の現価に相当する金額を支払うとしています。
この年金の現価は、生命保険が開示をしていない部分なので明確な基準はわかりませんが、相当額が減額される可能性が高いのです。
また、保険料を払い込んでいる期間(モデルケースでは50歳からの20年間)に亡くなる、もしくは契約を解除した場合には、払い込んだ金額の70%しか支払われません。30%は日生のタダ取りです。
保険は人生で最大の買い物の一つです。
知り合いから頼まれたりすると付き合いからなんとなく加入するという人も多いでしょう。
私の知り合いでも住宅ローンより多額の保険代を支払っている方がいます。
本当にっその保証が必要なのか、その商品は加入すると得なのか損なのか、よく吟味してお選びください。
また、現在加入中の保険の見直し、10年も前に加入してほったらかしの保険がないかなど確認されることをおすすめします。