この後の明確な疲労度を覚悟して(笑)、諦めモードで玄関から入り、イベント会場となる休憩室へ入る。
瀬戸瀬のおばさま方からは引き続き、「何したらいいのか言ってよ~」と突っ込みが入る。
「え~と、それじゃあ・・・」
何を頼めばいいんだ。(-_-;) 相変わらず頭の中は混乱中。
え~と、まず、そうだ、サラダを盛り付けてもらおう。
それから天ぷらだ。
そして刺身、刺身はさっき私が西川さんからもらってきた刺身とM奥様買ってきてくれたホタテ・・ ホタテ切らなきゃ! ホタテはどこだ!! 返事しろ!!!
部屋の中を見回すも、窓から玄関からあれこれ一度に搬入したもんだから、何がどこにあるのか全く把握できていない。
おまけに飲み物やその他の食品の入ったハッポーやお客様・手伝い人の荷物などが更に数が増え、もうシッチャカメッチャカである。 < 意味わかります?
何かをお願いしようにも、例えば盛り付けが必要な調理済みの料理さえどこにあるのかわからないのだ。
その前に皿! 皿を洗わなきゃならないのよ! そうだ思い出した。食器を洗わなきゃいけないのよ!
盛り付けをお願いすると 「あ、じゃあ、大皿2階で洗ってくるわ。」 と奥様出ていき、その前後だったと思うが 「浴場近くの流しで洗い物していいんだって」 と嬉しい言葉。
あぁ、まずは助かった。 少なくとも2階よりは広い洗い場を確保できたわけだ。
そして、約30段近い階段の昇り降りを縮小できたのだ。
2階への階段往復は少なくとも避けられたわけだが、それでもそうそう楽ではない。
温泉見取り図。矢印だらけだが、行ったり来たりの足跡である。(笑)
「取り皿がいるんですよね、ごはん茶碗とかお椀とか」
「あら、洗って持ってきたよ。2階で洗ってきた。」
見れば30枚ほどの取り皿(直径10センチ)が30枚ほど目についた。
しかし、それだけだった。
「あ~、すみません、炊き込みご飯とかお味噌汁とかいろいろあるんで、足りないですぅ・・」
「言ってくれなきゃわからないよ~。何が必要かとか、何を作るから何がいるとか。」
いや、よ~くわかります。 何を作るのか事前に分かっていなければ、道具だって何が必要かは想像もできません。
監督は何をしてるんでしょうね! 。。。 しかしそれって、私の仕事か?
賄い手伝ってくれと言われ、メニューは何を作る、までは考えていろいろやってきているが、
瀬戸瀬の奥様方に指示をする立場にはない。
今は誰がどうのという話をしている暇はないのだわ。 もう時刻は5時を過ぎている。
調理済み食品は全て届いたが、盛り付けから何から全くまだ手つかずだ。
「何時から食事ですか?」 と聞けば 「あ? 食事? 5時半からな。」 おい! 今5時過ぎだってば! ^_^;
テーブルさえまだできていないのだ。
「何人ですか?」 と聞けば 「30名くらいか? ん? 36名?」 どっち??
どちらにしても今のテーブルの置き方では人数分座れない。
娘と一緒にテーブルを並べにかかる。 すると
「いや、いい、いい。 しなくていい。」
「だって何名様ですか? この並びだと30名座れないですよ?」
「いや、いいんだ。」
だから~。 いいんだ、じゃなくて何名なのかハッキリ教えて下され~ (T_T) < 泣くな、がんぼよ。(笑)
とりあえず、テーブル設置はそのままでいい、というので、次は食器だ。
夕方になり薄暗くなった調理場へ行き、目についたカゴに、食器棚からご飯茶碗、お椀、取り皿、湯呑、を手当たり次第入れ、「どっこいしょ!」と持ち上げ、許可の出た浴場流しまで運ぶ。
ちょうど二人三人いたので洗い方をお願いして、もう一度調理場へ戻り、中皿大皿、ドレッシング入れる小鉢やレンゲその他、これまた手当たり次第思いつくものを大型ザルを見つけてそれに入れ、それも浴場洗い場へ運ぶ。
一回では運びきれるものではない。当然3度4度と往復するが、誰かに頼もうにも助っ人はいない。
娘や息子はそれぞれできることをしてくれている。瀬戸瀬奥様方も洗い物をしてくれたりしているが、歩く運ぶは無理だ。追いつかない。 結局、動けるものと言えば自分自身のみ。 人がいたところで、説明している間にも自分で動く方が早いのだ。とにかく食事を始める時間、5時半までにはもう5分足らずとなった。
もちろんどうしても時間厳守というわけではない。しかし、かといってのんきに構えて遅くなればなったで困るのだ。
早かれ遅かれやらなけりゃならないことなのだ。
これだけでも息が上がる。(~_~;)
頑張るんだ、頑張るんだ、きっと朝日は昇る!