ウイリアムズ・レクサス!

 どちらからも公式な発表はないようだが、ウイリアムズF1チームが2007年シーズンはトヨタ製エンジンで戦うことになるとの噂仕切りである。今や中堅となったウェバーと新鋭ニコ、2人のドライバーにより時折好成績を残すもエンジンの信頼性が低いことによりコンストラクターズポイントではBMWに次ぐ6位(モナコGP終了時点)に甘んじているウイリアムズだが、ついにコスワースエンジンを見限りトヨタ製エンジンにスイッチすることになったようである。

 だがしかし、待てよ。モナコGP終了時点のコンストラクターズポイント6位のウイリアムズ・コスワースに対して、トヨタ・レーシングは2ポイント差の7位だ。この順位だけを考えると果たしてトヨタ製エンジンがよりよい選択であるのか、大いに疑問である。トヨタのドライバーは共に優勝経験のあるラルフ・シューマッハとヤルノ・トゥルーリ。悪くない。なのにランキングはウイリアムズの下。

 今シーズンのトヨタ不調の原因はシャーシの素性の悪さにあると言われているが、サー・フランク・ウイリアムズはトヨタのシャーシよりもウイリアムズのシャーシ性能が上、つまり自分のマシンにトヨタ製エンジンを搭載すれば明らかに戦闘力が向上すると読んでいるのだろう。ウイリアムズはと言えば、ホンダそしてルノーと次々に名エンジンを獲得しタイトルを手にして来ているが、長続きしない。しかしすぐに次なるワークスエンジンを手に入れて復活というのがいつものパターンだ。

 ところで、来期ウイリアムズに供給されるトヨタ製エンジンには「レクサス」のエンブレムが付けられるというのがもっぱらの噂。トヨタとレクサス、勿論どちらもトヨタのブランドだが、レクサスの方がトヨタの上位に位置する高級ブランドであることはご存知の通り。そのレクサスブランドのエンジンを搭載したウイリアムズがワークストヨタよりも好成績を収めたら、ワークストヨタの立場がないんじゃないかと思うんだけれど、どうだろう。

今日の1枚は、松葉菊(まつばぎく)。
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