F1 2006年第9戦カナダGP予選結果を読む

 早いもので2006年シーズンも折り返しとなる北米2連戦であるが、各チームの力の程も判明し、残りシーズンの行方もみえてきた今年のF1である。

 サン・マリノ、ヨーロッパとミヒャルが連勝したことで、中盤戦以降が面白くなるかと思ったが、スペイン以降はアロンソ3連勝と、ルノー&アロンソ磐石の態勢が揺るぐ気配はない。開幕前には3強の一角考えていたマクラーレンは思わぬ失速。ポイント上で言えば確かに3番手にはいるが、とてもチャンピョン争いに加われる状態ではない。モントーヤの元気がないのも気になるところだ。すでに絶頂期を過ぎてしまったか。

 今年は予選だけではなく本戦での速さも期待したトヨタであったが、逆に予選での速さも失ってしまったようである。ここにきてトゥルーリが4番手と気を吐いたがラルフは14番手に沈んでいる。ホンダも同様。オールホンダ体制で一気に躍進かと思いきや、マクラーレンの半分のポイントでコンストラクターズ4位につけるのがやっとだ。序盤、慣れないマシンで苦戦したバリチェロの調子が上がってきたのが唯一の救いか。

 時折速さを見せるウイリアムズだが、コンスタントにポイントを稼ぐことは出来ず、序盤戦ではライバルと目されたBMWに、ここにきて引き離されつつある。新鋭ニコが6位に飛び込んだが、ウェバーは第1ピリオドでノックアウトされている。

 すでに触れたものもあるが、ここでおさらいをしておこう。

 <2006年カナダGP予選結果>
 1位:フェルナンド・アロンソ / ルノー / 1'14"942 MI
 2位:ジャンカルロ・フィジケラ / ルノー / 1'15"178 MI
 3位:キミ・ライッコネン / マクラーレン・メルセデス /1'15"386 MI
 4位:ヤルノ・トゥルーリ / トヨタ / 1'15"968 / BS
 5位:ミヒャエル・シューマッハ / フェラーリ / 1'15"986 / BS
 6位:ニコ・ロズベルグ / ウイリアムズ・コスワース / 1'16"012 / BS
 7位:J-P・モントーヤ / マクラーレン・メルセデス / 1'16"228 / MI
 8位:ジェンソン・バトン / ホンダ / 1'16"608 / MI

 来期のルノー残留を確実にしたフィジケラが2位に飛び込み、フロントローをルノーが独占。ライッコネンの予選3位はこのところの定位置。フィジケラを攻略できるか。トゥルーリは久しぶりのセカンドロー。前の3台にどこまで着いていけるか。ポールのアロンソから1秒離され5番手のミヒャエル。トゥルーリの前にはいけるとしても果たして表彰台に届くか。

 6番手スタートのニコ、ポジションを守り3度目のポイントを獲得できるかどうかの鍵を握るのはマシンの信頼性か。7番手のモントーヤ。来期のためにはポイントが欲しいところだ。久しぶりにバリチェロより前のグリッドを獲得したバトン、ホンダ・ワークスが「ポイント圏内」程度じゃ寂しいぞ。

 日本のファンには時差の関係で辛い北米2連戦だが、ドライーバー、コンストラクターの各ポイント4位以下の争いの行方にとっては大切な2戦となるはずだ。眠い目を擦りながらでも見る価値のあるレースとなることを期待したい。


 今日の1枚は、小雨に濡れるすみよしの森のメインストリート。

 今日、恩田の森で撮影した写真をこちらに掲載しておりますのでぜひご覧ください。
恩田Now 
コメント ( 0 ) | Trackback (  )