F1 2006年 第8戦イギリスGPを振り返る

 強すぎるぞ、アロンソ!
 またしてもアロンソのPole to Finish。フェラーリのテクニカル・ディレクター、ロス・ブラウンは、首位を走るアロンソとの間にライコネンを挟んでしまったためにアロンソを取り逃がしてしまったと強がるけれど、残念ながら「負け犬の遠吠え」だ。

 <イギリスGP決勝レースの結果>
 1位:フェルナンド・アロンソ / ルノー / Q1 / FL1 / Pit2 / MI
 2位:ミヒャエル・シューマッハ / フェラーリ / Q3 / FL2 / Pit2 / BS
 3位:キミ・ライッコネン / マクラーレン・メルセデス / Q2 / FL5 / Pit2 / MI
 4位:ジャン-カルロ・フィジケラ / ルノー / Q5 / FL3 / Pit2 / MI
 5位:フェリペ・マッサ / フェラーリ / Q4 / FL4 / Pit2 / BS
 6位:J-P・モントーヤ / マクラーレン・メルセデス / Q8 / FL8/ Pit2 / MI
 7位:ニック・ハイドフェルド / BMW / Q9 / FL6 / Pit2/ MI
 8位:ジャック・ビルヌーブ / BMW / Q10/ FL10 / Pit2 / MI

 Qnは予選順位、FLnはレース中のファステストラップ順位
 Pitnはピットストップ回数、BSはブリヂストン、MIはミシュラン。

 8戦して5勝、74点、2位ミヒャエルに23ポイントの差を付けアロンソは2年連続のチャンピョンにまっしぐら。ランキング2位のミヒャエルはと言えば、残り10戦全勝したとしても、アロンソが2位に入り続ければタイトルはアロンソにさらわれる計算だ。今年のタイトルはこれで決まりだろう。

 アロンソ、ミヒャエル、ライッコネン、3者のドライバーとしての力はイーブンと言っていいだろう。だとすればアロンソの快進撃の原動力はマシンということになるが、追撃すべきフェラーリ、マクラーレンのマシンがルノーに対して1歩どころか2歩も3歩も遅れていることは明らか。トップのルノーまでには埋め難い差があるのだ。

 2006年シーズン、これほどにルノー&アロンソが強いシーズンになろうとは予想していなかったが、シーズンの折り返し地点となるカナダGPが近づいてくるとなると気になるのは既に2007年シーズンである。シーズン最高のマシン、ルノーで2連覇に挑むアロンソだが、2007年には今シーズンなんとしてもルノーに追いつくことの出来ないマクラーレンをドライブすることになっているのは周知の通り。

 新興チームのベネトンで2連覇を果たしたミヒャエルが、当時不振に喘ぐフェラーリに移籍し苦節5年、トップチームへの返り咲きに貢献したことは記憶に新しいが、果たして若きチャンピョン、アロンソが不振に苦しむマクラーレンの救世主となることが出来るのか、あるいは自身の移籍を悔いることになるのか。

今日の1枚は、雨の畦でうずくまる鴨。
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