豪華な表彰台

 いやはや、近年稀に見る荒れたレースとなったヨーロッパGPであった。マシントラブル有り、アクシデント有り、ペースカー有りと、レースを慌ただしくも面白くする要素満載の久し振りに面白いレースとなったが、終わってみれば表彰台には超ベテランの3人。

 この3人が最後に表彰台に上がったのは2006年のカナダGPのはずだが、この時にはアロンソ優勝、2位がミヒャエルで3位にキミ。アロンソ、キミ、ミヒャエルの順だったのは2005年イギリスGPだが、いずれにしても随分と昔の話である。

 特筆すべきはアロンソ。このところ回復基調とは云え、未だ完璧とは云えないマシンを駆ってのトップチェッカー。運が味方したとは云え予選11位から優勝とは並みのドライバーに出来ることではない。そしてミヒャエル。チームメイトが優勝するなどの陰でマシントラブルが頻発しこれまで僅か2ポイントを取るのみであったミヒャエルが復帰後初の表彰台となった。

 キミはと云えば、例によって嬉しくもなさそうな表情で記者会見に臨んでいたが、彼はこれまでも「優勝以外には意味がない」と度々発言しているから、まさしく彼らしいことであり、ブレないその態度は、それはそれで立派なものとも云える。

 さて、前戦モントリオールのレースの後に郷秋<Gauche>は、ヨーロッパGPでは今シーズン8人目の勝者が誕生、そしてそれはライッコネンであると書いたが、見事に外れた。しかし考えてもみれば、荒れに荒れている2012年シーズン、2度目の勝利を飾るに相応しいドライバーはアロンソを置いて他にはいない。予想が外れたのはちょっと残念ではあるが、ここはアロンソの勝利が相応しいい。同慶の至りである。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、紫陽花の蕊に取り付く小さな蜂。
追記:蜂ではなく虻(あぶ)じゃないかとのご指摘あり。調べてみると、蜂の羽は4枚、虻は2枚と随分違うようだ。蜂に比べ複眼が大きいのも虻の特徴の一つらしい。と云う事で、これは虻。(2012/6/26)

コメント ( 2 ) | Trackback (  )