唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
CIVIC is back!
ただし、ニュルブルクリンクの北コースで、7分50秒63を記録し、量産FWD車最速の栄冠を獲得したType Rのみ。新開発の直噴2.0リットル直列4気筒VTECターボエンジンを搭載。最大出力310ps/6500rpm、最大トルク40.8kgm/2500rpmを発生。トランスミッションは6速MT。0‐100km/h加速5.7秒、最高速270km/hの性能を誇る、ほとんどスーパーカー並みのCIVICだ。おそらく価格500万円は下らないことは間違いないだろう。
思い出してもみればCIVICはベイシックカーであった。あの!ゴルフよりも早く3ドアハッチバックを世に送り出した、先進のベイシックカー。出力はしょぼくなってしまったけれど、CVCCで真っ先に排ガス規制をクリアしたのもベイシックカー、CIVICだった。速いクルマは好きだよ。でも、日本にやって来ると云うType Rは、残念ながらもはやCIVICではない。CIVICではない、速いホンダ車だと思えば欲しくなくはないけれど、CIVICだと思うと、欲しい気が途端に萎える。
郷秋<Gauche>は、実家のコンベンショナルな初代3ドアGL、初代のCVCCの3ドアGL、二代目カントリー(スターレンジ付)、三代目元祖シャトルと、17年20万キロをCIVICと共にした。だから、云ってもいいだろうな、いまのCIVICは、少なくともType Rは「シビック」ではないと。考えてもみれば、今のホンダにとってのシビックは、少なくとも日本国内においてはフィットなのだろう。もはやCIVICを国内で売ることは出来ないのだ。だったら単に「Type Rとして売ったらどうだ。かつてのトヨタマークIIと同じで、前になにも付かないType Rとはおかしな名前ではあるけれど、シビック一族だと云われるよりは、古いシビックファンにとっては、むしろその方が納得が出来るぞ。