自動運転車は事故を起こさない?

 Googleによれば、テスト中の自動運転車も事故を起こしているようです。ただし、すべてもらい事故だというのがその主張。ネット上では追突された時の様子が公開されていますがその映像、自動運転車が他のクルマの動きをこんな風に把握して走行しているということが良く分かって実に興味深いですね。ただ、追突のもらい事故って、保険屋さん的にはたいていの場合は追突した方、つまり後ろにいたクルマが悪いことになるようですが、これにはどうかと思う部分もあります。

 郷秋<Gauche>の知人で「俺さあ、良く追突されるんだよ」と云う人がいますが、話を聞いてみると、どうも止まり方が急なんですね。ルームミラーで後続車との車間距離を見ていない。いきなりブレーキペダルを踏んでググッと止まる。これじゃあ、ツッコまれます。

 後続車が車間距離を取っていない場合には、ブレーキを踏む前にブレーキランプだけを一、二度点滅させてからブレーキを踏めば追突されるリスクはかなり低くなりますね。郷秋<Gauche>の場合、走行中でもやけにピッタリ着いて来るクルマがいる場合には、減速はせずにブレーキランプだけを点滅させて車間距離を取るよう促します(アクセルはそのままに、左足でブレーキペダルを踏みます)。信号待ちの時などは、走り始めるかに見せてすぐ停車するような動きをすれば追突されるリスクは高くなるでしょう。いずれにしても車間距離が十分なら防ぐことが出来る事故だと思います。と、事故を起こさないように自分に云い聞かせる。

 さて、Googleの自動運転車の事故。
http://www.gizmodo.jp/2015/07/google_125.html追突されにくい運転をしていたのかどうか、疑問ですね。ただGoogleは完璧にプログラミングされたクルマは人間より運転が上手だと、自動運転に絶対的な自信を持っているようですが、果たしてそうなのでしょうかね。プログラムには必ずバグがあるし、ハードウェアの故障だってある。Googleに云わせると、人間は機械がしないよそ見をするし居眠りもする、だから自動運転車の方が事故を起こさない、つまり運転が上手だということのようです。

 「上手い運転」の定義として、事故を起こさないがあるのは良いとしても、サーキットを速く走るのも上手い運転のひとつ。レースで人間よりも速く運転できる自動運転車が登場したときには、人間よりも運転が上手いと認めてあげるけれど、それはずいぶんと先のことになるんじゃないかな。旅客機だって、そのほとんどはオートパイロットで飛んでいるけれど、いろんなことが起こる可能性がある離陸と着陸は「人力」。ヒコーキの場合にはしっかりトレーニングされたパイロットが二人体制で運転しているけれど、クルマの場合には、(郷秋<Gauche>も含め)結構いい加減なドライバーがいい加減に運転しているからね。確かに良くできた自動運転車の方が安全なのかも知れないな。

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