弁護士太田宏美の公式ブログ

正しい裁判を得るために

証拠の評価の仕方、実践(中国ラテックス枕騒動を使って)

2012年03月27日 | ひろみ塾・法律編

今日は、法律の勉強をしようと思います。

私が昨年の夏、中国で購入したラテックスの枕が、表示の天然ゴムではなく、
返金してもらった体験を書いたところ、物凄い反響をいただいております。

そういう中で、お店名での抗議のコメントがあり、同文で集中的に寄せられたものは
一つだけを公開しておきました。

ここでは、お店ではなく、購入したという人で、しかも本物でしたというコメントに
ついて考えてみようと思います。
3月21日のブログの対するコメントです。

日常生活をしていてお分かりのとおり、決定的な証拠などある場合は、あまりない
のです。
Law&Orderを見ていても、カッター検事やマッコイ検事は、circumstantialな
証拠、つまり状況証拠しかない、といって残念がっているシーンがしばしばです。
実際、直接証明する証拠があるという場合はそう多くはないのです。
でも、circumstantialな証拠、つまり状況証拠だからといって、意味がないわけでは
ありません。というよりは、それを如何にうまく使いこなせるかなのです。
新しい証拠発見の直接のきっかけとなることがあるというのが第一です。

第二には、そこまでいかなくても、どちらの方向に向かっているのかを見極める
のに役立つということです。これは大事なことなのです。なぜかというと方向性が
わかれば、今度は逆に、そちらの方向から証拠や事実を見ることができるから
です。逆方向から眺めると、何が足りないか何を探すべきかがわかってくるのです。

さてここでもういちどコメントを見てみましょう。ここをクリックください。

誰が書いたのかわかりません。日本人かどうかもわかりません。
なぜかもわかりません。
そういうことも含めて、みなさん、たぶん感じることがあると思うのです。

この情報によって、たぶん、天秤のどちらかが下がったのではないでしょうか。

決定的などと言えるものではありません。でも、少しは見えてきたと思いませんか?

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 今日は華やかなお花を観賞ください。
 ラナンキュラスの花言葉は晴れやかな魅力、美しい人格です。
 やや紫がかった深みのあるピンク色の端正な花には、ちょっとばかり
 心身を引き締める効果があるようです。